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【エッセイ】初めての星よみ体験記。自分と向き合えたひととき。

星よみを知ったきっかけは一冊の本から



初めて「星よみ」を知ったのは、1年ほど前のこと。『満月珈琲店の星詠み』という本がきっかけだった。

満月の夜だけに開く喫茶店で、猫の店主が悩みを抱えた来客に星よみをするという、ファンタジー小説である。

星よみは、生年月日、出生地、出生時間から、その人が持つ本質や才能、課題などを割り出すらしい。12星座占いなら同じ運命の人も多いが、生まれた日時、場所となると同じ人も限られてくる。

自分が持つ本質や適性なんてわかっているようでいて、意外にわからない。それを知る手段もなかなかないものだ。

より自分にフォーカスした結果がでる占いだと思った。興味がわいて、ネットで調べてみた。

しかし、円と記号が描かれた図が出てくるばかりで、どのように読みとるのかがわからない。星よみがわかる人に見てもらいたいなと思っていた。


オンラインサロンでの出会い、夢が叶う


先日、思いがけず「星よみをしてもらう」夢が叶った。所属する「京都くらしの編集室オンラインサロン」内で、メンバーのふじふじ⭐ヨシコさん(以下ヨシコさん)より「星よみ、やってみませんか?」とお声がけがあったのだ。

「待ってました!」とばかりにお願いした。
実は12月が誕生日で、時期も年末。自分を振り返っりたくなるタイミングでもあった。

申し込んだ日から当日までは、ずっとワクワク。
もしかしたら、自分が気付いていない素質が見つかるかもしれない、などと勝手な期待が膨らむ。

ヨシコさんには事前に生年月日、出生地、出生時間を伝えていた。
すると、星よみで使うネイタルチャートを送ってくれた。

ネイタルチャートは、生まれたときの星の位置を示したもの。以前、星よみについてネットで調べたときにたどり着いたものの、解読できなかった図である。

ついに星よみ体験の日!

ついに鑑定当日がやってきた。
オンラインで、手元にはネイタルチャートも準備した。

ヨシコさんと一対一でのご対面は初めてだった。
ネイタルチャートを見ながら、私の本質、才能、課題などをわかりやすく、私が受け取りやすい言葉を選んで伝えてくれた。

驚いたのは、私の本質について「堅実な反面、ロックな部分を併せ持っている」と言われたことだ。
「え、何でわかるの?!」と驚いた。表に出していない面だったからだ。

私は周囲から良くも悪くも「真面目」、「堅実」、「現実的」と見られることが多い。育った環境や、職場も「カタイ」と言われるところだし、安定志向すぎて挑戦しない、という自覚もある。

だが、どこか自由を求めるところがあるようで、子どもの頃から、文章を書くことや、楽器演奏や歌うことなど表現することが好きだった。

大人になってからは、趣味でバンドをやったり、一人で遠出したりした。好きな音楽も昔からロックやジャズである。フェスに行くのも好きだ。

だから、いまだに安定志向なわりに、人や物に縛られるとすぐに息苦しくなってしまう。物事を判断するときも、安定と自由の狭間で揺れ動くことがある。

正反対な部分を併せ持つ自分の性格が面倒に思うことも多いし、「こんな人だと思わなかった」と言われたこともある。

今は、一日のほとんど会社で過ごしているので「堅実」な面ばかりが出ているかと思い込んでいたら、バレていたよう。
だが、自由な面を抑えていたことに気がつき、言葉に出してもらったことで、気が楽になった。

自由人な生き方から逃げないこと、自分を過小評価しないことが、私の課題のようである。

星よみを体験し、一番良かったことは、面倒だと思っていた自分の性質を「こういう性質なんだ」と自然に受け入れられたことだった。

誕生日を前に、清々しく明るい気持ちになれたひとときだった。

◆ふじふじ⭐ヨシコさんInstagram