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「私なんて」はもう辞めにしよう

先週のこと。
レジンアーティストAYAKAさんの個展に行ってきました。

とても美しいアートに囲まれて、リラックスして沢山お話しをしました。

その時に、私のお菓子を褒めていただいたのだけど、私はモヤモヤしてしまって。
話していくうちに、私は自分の作るものを受け入れていない事に気がつきました。

ちょっと心理学的な話しになりますが、「自分自身」を受け入れているのと、「自分が生み出すもの」を受け入れているのは違う状態です。


私は、私の作る料理はちっぽけだって思ってきました。
誰かと比べて良くない、というのではありません。
そもそも、私が作るものにそこまで価値がないと思っているのです。

もちろん、マルシェで販売したお菓子は、いっぱい考えて作ったものです。
そこに対しては、頑張ったし、気に入ってる。
でも、頑張ったし、悩んだし、そうやって生み出したから価値がある。
逆に言えば、そうじゃないものには価値がないって思っていると気づいたのでした。


自分が何気なく作ったもの、そういうものは全然すごくないし、誰でも作れる普通のものだし、言ってみれば元プロだったのにこんなものか…とさえ思っていました。

私が1番最初に就職した料理屋は、敷居が高く有名なお店でした。
そのお店では辞める時に、ご主人がこれからの事について、お話しをしてくださいました。

一緒に辞める他の方に、「実家の料理屋でがんばれ」とか「実家の炭屋も維持していくようにしなさい」とか、広い視野でアドバイスしてくださいました。
でも、私には「おまえのこれからの可能性は、結婚する相手次第だ」と。

その事が、ずーっと私に厳しい言葉をかけていました。
「私自身には作る人として価値がない」
「こんなんじゃだめ」
「もっと練習して、もっと勉強しないと」

でも、こうやって私のお菓子を気に入ってオーダーしてくださる方がいて。

だから、今の時点で受け入れようと思いました。

もっともっとと思うけど、自分をいじめるのはもう辞めよう。
自分が一番のパートナーだから。

それはちょっと子育てに似ている。
はじめは出来なかった事も、まずは挑戦した事を認めてあげる。
ちょっとずつ、出来た事を認めてあげる。
本当はどうしたいのか、聞いてあげる。
怖いけど、大丈夫だよって背中を押してあげる。
だから「自分なんか」って言わないで。

子どもや他人になら、そう言える。


なら、自分自身にも、そうしてあげよう。

そうしたら、きっと、もっと楽しくなる。
そんな風に思いました。

誰だって、自分がいつも当たり前のように出来ることは、大したことないと思っている。

誰でもできるよーって。
AYAKAさんもあんなに美しくて素敵なレジンアートを「誰でもできるよー」って。
信じられない!!
作れないよって思う。

でも、私もそう。
私の作るものには難しいものは何もない。
きっと誰だって作れる、と思ってきた。

けど、本当はそうじゃないのかな?
自分が考えて、作って、できたものは、私だけのものなのか!?とチラッと思いました。


もしかしたら、noteを書いてらっしゃる皆さんもそうなのかな?

素晴らしいイラストを描く方。
素敵なエッセイを書く方。
びっくりするようなショートショートを書く方。
皆んなを巻き込む企画を立てている方。
沢山の情報を知っている方。
教育について、子どもの未来について真剣に考えている方。
沢山の大きくて広い視点を持つ方。
素敵なサークルを運営されている方。

私は、なんて素敵で才能にあふれた方が、noteにいっぱいいるんだろうと思っています。

でも、もしかして皆さんも自分のことを大した事ないと思っているとしたら?

なんだか、すごくゾワッとした。

もったいない。
そして、自分自身もそんなに下げるんじゃないよ、と。

きっと、私たちは、自分が思っているよりもすごい力がある。
それを押し込めたり、「ない」と感じさせているのは、他人ではなく自分なのだと思います。


AYAKAさんが輝いて見えるのは、きっと本人が自分自身も、自分の作るアートも受け入れているからだと思いました。

実はAYAKAさんがレジンアートを始められたのは、昨年の夏のこと。
そこから冬にはマルシェで販売し、個展も開催。
きっと絵を描く人にしたら、ものすごいスピード感だと思う。


最初は高い値段をつけられなくて、という言葉も聞きました。
それでも、そういう気持ちも丸ごと受け止めて、進まれている。
そういう時にブレーキをかけるのは、他人ではなくてやっぱり自分。

「まだまだ始めたばっかりで、売るなんてできない」
「まだまだ個展なんてできない」
「まだまだ高い値段なんてつけれない」

そんな自分の声を聞いても、やっぱりやりたい!を信じたんだと思う。


すぐには無理かもしれないけれど、ちょっとずつでも、私も自分を信じてあげたいと思った。


お菓子をオーダーいただいたことももちろんだけど、すごく大きな気づきをもらったのでした。


長文、お読みいただきありがとうございました。

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