見出し画像

「WEリーグ」と「なでしこリーグ」 知れば応援したくなる女子サッカー

2020年6月、日本初の女子プロサッカーリーグの名称が「WEリーグ」に決まりました。そして、2020年10月15日、「WEリーグ」に参入する11クラブが発表されました。ニュースやTwitterで「WEリーグ」の文字を目にすることが増えましたよね。

「WEリーグってなに?」「なでしこリーグはどうなるの?」みんなが盛り上がっていて今さら聞けないことをまとめました。


WEリーグ[うぃーりーぐ]とは

日本初の女子プロサッカーリーグの名称です。「WEリーグ」は、「Women Empowerment League」の略称で、「これまでなかった“女子プロサッカー選手”という職業が確立され、リーグを核に関わるわたしたちみんな(WE)が主人公として活躍する社会を目指す」という思いが込められています。

2021年9月開幕予定で、初年度は11チームでスタートします。17の団体より入会申請があり、審査を経て11チームの参入が決まりました。当初は6~10の偶数チームを予定していたようですが、奇数チームでスタートします。アマチュアトップリーグである「なでしこリーグ」1部から7チーム、2部から2チーム、そして新設の2チームが参入します。当面は降格がなく、昇格でチーム数を増やしていくようです。

WEリーグ公式ホームページ


WEリーグに参入する11チームはこちら

図1


なでしこリーグはどうなるの?

女子のプロサッカーリーグが誕生するのは嬉しいニュースですが、懸念されることもあります。慣れ親しんだ「なでしこリーグ」が今後どうなるのかということです。アマチュアリーグとして存続することは決まっていますが、なでしこ1部リーグ10チームのうち7チーム、2部リーグ10チームのうち2チームがWEリーグに参入するため、チーム数が20から11に減ってしまいます。強豪チームや有名選手がWEリーグに行ってしまうことで注目度は下がってしまうかもしれません。2020年10月18日現在、2021年シーズンのなでしこリーグのチーム数や昇格、降格について詳しいことは発表されていないようです。

WEリーグ 図2

振り返れば、「なでしこ」の愛称が使われたのは、2004年アテネオリンピックが最初でした。その後、リーグの名前にも使われるようになり「Lリーグ」から「なでしこリーグ」に変更されました。

そして、2011年ワールドカップ優勝により「なでしこジャパン」は、サッカーを普段観ない人にも広く認知されるようになりました。「なでしこ」といえば女子サッカー、女子サッカーといえば「なでしこ」というイメージが定着したのに、その名称をプロリーグに使わなかったのはもったいないなと感じます。使えない事情があったのでしょうが、少し残念です。

頻繁にサッカー観戦をし、サッカー関連のニュースはチェックしているほうですが、6月に新リーグの名称が発表されたときは「WEリーグとはなんぞ?」「なでしこリーグの位置づけはどうなるの?」という状態でした。そこそこサッカーに興味があってもそのような状況ですから、サッカーに興味がない層は、置き去りになって益々興味が無くなるのではないかと心配です。

ところで、皆さんは「なでしこリーグ」に所属するチームをいくつご存知ですか。ちなみに1部、2部ともに10チームずつあります。3部の扱いのチャレンジリーグはEASTとWESTに分かれていて12チームあります。

WEリーグ 図3

エンブレムは、以下の公式ページでご覧ください。

気になるチームはありましたか?

自宅近くのチーム、職場近くのチーム、実家近くのチーム、遠距離恋愛中のパートナーが住んでいる街のチーム、まだ訪れたことがない街のチーム、好きな街のチーム、応援のきっかけは何でもいいと思います。

わたしは、2部のバニーズ京都が気になりました。だって、エンブレムにウサギが書いてあるんですよ。気になるでしょう。

気になるチームが見つからなかったという方は、もう一度、なでしこリーグの公式ページをご覧いただき、ご自身となにか繋がりがないか探してみてください。各チームの選手が順番に日常を紹介していているブログのページもあります。

それでも興味が持てなかったという方は……、まずは自分が応援しているチームとよく似たユニフォームのチームを応援してみましょうか……。なんだかんだ言って、強いチームが好きだという方は、10月18日現在、1部リーグで1位の浦和レッズ、2位のINAC神戸、3位の日テレ・東京ヴェルディ(昨季は2年連続の国内3冠)の試合を観ると楽しめるのではないでしょうか。好きになるきっかけは何でもいいと思うのです。

応援したいなと思うチームが見つかれば、女子サッカーを観戦しましょう!

浦和レッズレディースについては、レッズサポーターのほりけんさんが詳しく紹介されています。


「WEリーグ」開幕まで1年

「WEリーグ」は、1試合の平均観客数は5,000人を目指しています。2019年のなでしこ1部リーグの1試合平均は1,345人。

なかなか厳しい数字ですよね。選手のプロリーグへ寄せる思いやインタビューを読むと、希望を持てるリーグに育ってほしいと願わずにはいられません。だからこそ、「WEリーグ」を浸透させ盛り上げたい、「なでしこリーグ」も引き続き応援したいと思うのです。開幕まで一年ありますので、ファンを増やす準備はできるはずです。

さあ、女子サッカーを応援しましょう!



WEリーグ観戦記(2021年9月20日 ジェフユナイテッド市原・千葉レディースvsちふれASエルフィン埼玉)


なでしこリーグ観戦記(2021年6月5日 ニッパツ横浜FCシーガルズvsアンジュヴィオレ広島)


最後まで読んでいただき、ありがとうございます。 シェアしていただけると嬉しいです。