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白いカーネーション・2「母のことを書いてみる前に」

母はこの二年あまり、もしかしたら……ということが幾度かありました。そのたびに、どこか少しずつ覚悟をしていたものの、もし本当にそうなったら、私は泣き暮らしてしまったり、見る世界が変わってしまうのではないかと自分でも不安でした。

でも今は不思議なほど普段通り。いやもしかしたら、なにか、大げさにいえば、「力」さえもらったような気もしています。

もちろん、ふと思い出した瞬間に一気に涙があふれてくることもありますし、これから号泣することもあるでしょう。

どうしてそうおもうのか、母の「生き方」・「逝き方」をこれから文字にして行こうとおもっています。
ただ、世界中には、戦争、事故、病気、災害……、様々な「親との別れ」を体験している人、また両親がいても会えない人、つらい関係の人、などがいることを想像すると、言葉にしていいのかも迷いました。
でも、私が文字に書こうとするのは、他の人に読んでほしいという気持ちもありますが、そうでなくても、それが一番わたしらしいきもちの浄化かなとおもったのです。

それも母はよくわかってくれているはず。
note登録しててよかったかな、笑。



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