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自ら環境を変えるという選択

うつ病と診断されてからだいぶ時間も経ち、以前のように様々なことに対して意欲が湧いてきた。人に会って話すことも出来る様になってきたし、仕事に対しても今すぐにでも復帰したいという気持ちになってきた。通院中の先生からも職場への復帰許可を貰い、以前の職場に復帰しようと思った。

しかし、休職前の職場ではなく、環境を変え、新たな環境で働くことに決めた。つまり転職して新たな会社で働くことにしたのだ。自分のことを採用してくれた今の会社には感謝の気持ちでいっぱいだが、それと同時に自分の中でこのまま働くことに違和感を感じてしまった。

実は前々からこの違和感を感じながら働いていた。その都度、転職しようと思ったが、新たな環境に飛び込む勇気がなかった。仕事内容に不満はなく、むしろやりたい業務をやらせてもらえて幸せ者だと思った。だが、会社の方針や風土が私には合わなかった。そういうことはよくあることで我慢するものだと思った。会社への不満は誰しもあるが、私のこの不満は転職という選択をしない限り、取り除くことは出来ないと感じた。

うつ病による休職ということで、今一度フラットに考えることが出来た。私は周りの目を気にしすぎなところがあるが、「自分の人生は自分で決める」というのをモットーに転職することに決めた。自分で選択したことなので、失敗したなと思っても後悔しないと思った。むしろ転職をせずに不満を抱きながら働き続けることに後悔するような気がした。

考えてみれば、人生の中で初めて自分の意思で決断し、行動したような気がする。高校や大学への進学は、みんながしているから自分もしようと思ったし、就職についても周りが大学卒業後に就職するから、自分も就職を選択した。なんやかんや周りの目を気にして当たり障りのない人生を選択してきた。でも、転職は周りの目を気にせず、自らの選択で決断した。この選択が今後の人生にどのような影響を及ぼすかわからないが、後悔することはないだろう。

何年後かに転職を決断した自分に対して感謝する人生を歩みたい。

以上


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