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佐々木、イン、マイマイン

主人公悠二は役者になる夢を追い上京したものの鳴かず飛ばずの日々を過ごす27歳。私と同い年だからちょっと親近感。
高校の同級生、多田との再会をきっかけに、お調子者でみんなのヒーロー的な存在であった佐々木と過ごした日々を思い出す。

佐々木みたいな人、クラスや学年に一人はいたよね。またおバカなことしてる、とは思うんだけど何故だか憎めない。あとなんかめっちゃ足速い。動!って感じの奴。さすがに全裸になる人はいなかったけども。

いつもはおちゃらけている佐々木がユウジに言ってた言葉。
『ユウジ、お前やりたいことやれよ。お前大丈夫だから。堂々としてろ。』
大丈夫だから。
この佐々木の大丈夫だから、という言葉で役者になることに背中押されたのかな。

会話は普通の他愛もない感じなのに、突っ込んだ話はしてないのに、悠二と佐々木はなんとなく分かり合ってたんだろうな。
男同士の友情って女子のそれとはまた違った感じなんだろうか。優しい言葉をかけるとかそんなのがなくても友情が成り立つ感じ。ちょっと羨ましい。  

ユウジが赤ちゃんを抱っこして泣きながらごめんというシーン、私もつられてぽろぽろと泣いてしまった。
いろんな人に対してのごめん、だったんだろうな。

藤原季節さん、hisで観たことがあるんだけど、その上この映画を観たら好きにならずにはいられないです。繊細な心の動きが表情に出ていてとても魅了されました。

ラストシーンは、佐々木!佐々木!と心の中で叫んでしまった。

佐々木ーー!ありがとう!!!