ロックンロールは今なんだ‼︎
ザ・ハイロウズが今さらながらカッコいい。
ハイロウズはリアルタイムで聴けていたので、本来ならばもっと当時の感情のまま書けるはずなのにそれがなかなか難しい。
説明するために時間軸を少し巻き戻すと、僕がザ・ハイロウズの前身バンドである(まったく別物だからさ、前身と呼ぶのはとても失礼だよ。)ザ・ブルーハーツと出会ったのは中学1年生の時だった。
例に漏れずリンダリンダで飛び跳ねてこれだ‼︎これなんだ‼︎
と心に炎を灯したのも束の間、存在を知ったのその年にブルーハーツはさっさと解散してしまった。
とはいっても作品は永遠に残っているわけで、それを聴いて楽しんだり、弾けないギターを弾いたりしてさらに楽しんだりしていた。
程なくしてザ・ハイロウズがデビュー。
嬉しかったはずなのに、その時の僕は何故だか素直に受け入れられなかった。
その頃にはもう少しディープなパンクロックやハードコアパンクなどを聴いていたのもあってか、こんなのJ-POPじゃんみたいな調子にのった意味不明な解釈をしていたのである。(今から考えるとあんなカッコいい音を出していたJ-POPのバンドがいるはずはないのだ。)
しかもブルーハーツの時みたいな思想的な部分は薄れていて、意味のわからない言葉を連呼するような曲が多かったのも、僕からハイロウズを遠ざけた1つの要因だったのかもしれない。
意味わかんねえじゃん‼︎みたいな。
しかし、これこそがハイロウズのカッコいいポイントだよねっていうのは今ならわかる。
しっかりとわかるんだ。
たぶん、ヒロトとマーシーはそれをわざとやっていたんだと思う。
あのどこか暴力的でブルーハーツの時にはなかった70年〜80年代のハードロックを彷彿とさせるトゲトゲしてギラギラとしたサウンドもきっとあえてそうやってたんじゃないかと思う。
俺たちはブルーハーツじゃねえぞふざけんなよ‼︎
みたいな感じで。
だからめちゃくちゃカッコいいんだと思う。
なぞらない美学というか。
あれだけ売れたバンドが、同じような路線にはいかずにあえて逆方向に進んでいくみたいな。
ロックンロールだよな〜。
それこそがロックだよな〜。
と今ならわかる。
何故あの時のクソガキの俺はそんな素晴らしいことに気づけなかったのだろう。
しかも、ハイロウズは僕の地元にもライブに来ている。
1500人そこそこしか入らない市民ホールに。(正確には町民ホールだけど。)
それにも行かなかった。
そして、気づいたらもうハイロウズは解散してた。
ブルーハーツの時に、知ったと同時に解散してしまったのをあれだけ悲しんだはずなのに、今度は自分の意思で黙殺したのだ。
まったくどうしようもないよ俺ってやつは。
だから、ハイロウズのライブはもう決して観ることはできない。
DVDなどでは観られるかもしれないが、そうゆうことじゃないんだよねロックンロールっていうのは。
その時、その瞬間に爆発しているものがロックンロールなんだと思う。
後から振り返るとかじゃなくて「今」なんです。
ロックンロールは今なんだ‼︎
後悔しても過去は取り戻せないので、ひたすらレコードを聴く。
カッコよすぎて泣けてくる。
暴走する機関車のようなロックンロールがカッコよすぎて。
今できることを全力でやった方がいい。
今燃やせる感情を全部爆発させた方がいい。
それがロックンロールなんだと針を落としたハイロウズのレコードが教えてくれたよ。
ここから全てが始まった‼︎
ザ・ハイロウズの爆裂ロックンロール1stアルバム。
1 グッドバイ
2 ママミルク
3 ミサイルマン
4 BGM
5 ジュー・ジュー
6 ツイスト
7 スーパーソニックジェットボーイ
8 なまけ大臣
9 ヤ・バンバ
10 ビッグ・マシン
11 バナナボートに銀の月
12 日曜日よりの使者
個人的には1stと優劣付け難いぐらい大好きな2ndアルバム。
ハイロウズの暴力性とギラギラ感がものすごいアルバムだと思ってる。
トップギアでぶっ飛ばしてる感じがサイコー‼︎
1 俺軍、暁の出撃
2 相談天国
3 オレメカ
4 アレアレ
5 レッツゴーハワイ
6 ロッキンチェアー
7 Happy Go Lucky
8 ヌゲヌゲ
9 変身リベンジャースーパーファイトバック
10 ブンブン
11 シェーン
12 月光陽光
この3rdアルバムのジャケットは確かダウンタウンのまっちゃん(松本人志氏)が描いたイラストだったはず。(この他にシングル盤のイラストも描いていたと思う。)
個人的にはロンドンブーツが出ていた深夜番組の主題歌に使われていた不死身のエレキマンが印象に残っている。
「バカは不幸が好きなんだ」と痛烈に歌うコインランドリーも好きな一曲。
1 コインランドリー
2 E=MC2
3 不死身のエレキマン
4 ブカブカブーツ
5 ピストン
6 有名
7 そうか、そうだ
8 風の王
9 ゲロ
10 千年メダル
11 真夜中レーザーガン
12 夏の地図
この4thアルバムから自身のスタジオアトミックブギースタジオで録っているはず。
確かミキシングも自分たちでやってめちゃくちゃ大変だったって何かの雑誌のインタビューで読んだ気がする。
でも、それだからこそ刺さってくる何かが確実にある気がしてる。
これも銘曲ぞろいですね。
1曲目の罪と罰からハイボルテージであがります。
ハスキーももちろん絶好調だし、マーシーが歌うガタガタゴーからの笑ってあげるも沁みます。
そして、最後のバームクーヘン。
シンプルな音だけでの構成なのに、何故かビシバシ心に突き刺さってくる銘曲。
1 罪と罰
2 チェンジングマン
3 二匹のマシンガン
4 モンシロチョウ
5 ハスキー
6 ダセー
7 見送り
8 死人
9 彼女はパンク
10 ガンスリンガー
11 21世紀のフランケンシュタイン
12 ガタガタゴー
13 笑ってあげる
14 バームクーヘン
これだけ10インチの2枚組。
10インチってところがまた渋いポイント。
カッコいいよね。
このアルバムにはダウンタウンのまっちゃん(松本人志氏)どSMAPの中居くん(中居正広氏)が出演していた伝説の教師の主題歌だった「青春」が収録されています。
あの当時、僕の周りの友達はカラオケでみんな青春を歌っていた気がします。
青春て言葉を使わずに青春そのものの匂いまでも思い浮かばせてくれる銘曲。
マーシーの曲っていつも文学的だなあとしみじみと聴き惚れてしまいます。
1 青春
2 No.1
3 岡本君
4 パンチョリーナ
5 夕凪
6 不死身の花
7 ボート
8 ミーのカー
9 完璧な一日
10 ジャングルジム
11 ヤダ
12 タンポポ
13 魔羅’77
14 バカ (男の怒りをブチまけろ)
※曲順をCDのやつで記載してしまったので、実際にはレコードのA-1、B-1になります。
こんな感じで5thアルバムまでを聴きまくった1日だった。
改めてザ・ハイロウズはめちゃくちゃカッコいいぜーーーー‼︎
それでは、またどこかで。
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