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猫が組織性肉腫って診断された話


読むにあたって

・飼い主は素人です。専門的、医学的知識は皆無です。あくまで担当のお医者さんに言われたことを気持ちの整理をつけるための記録として書いています。自分の飼い猫や犬、動物に不安を感じたらこんなの読んでないで病院に行ってください。


先輩はもう中年なのだ

この記事のサムネイルの猫、先輩(オス 推定4歳)である。家に来た頃はめちゃくちゃちっちゃくてビビりだった。今でもビビりなのには変わらないけどもう4年も経ったのか、という気持ち。少し大きくなってとてもふわふわした先輩。猫にとっての時間は人間に比べてあっという間なんだなというのを最近噛み締めている日々。


ナデナデシテー

先輩は大変甘えん坊で特に母のことがめちゃくちゃ好きで帰宅すると鳴きながらなでなでしてと催促してくる。おもちゃよりもなでなでしたりスキンシップすることが好きな先輩。今回の診断された組織性肉腫を早期発見できたのもこのおかげである。


診断までの様子

先輩は元々元気いっぱい遊ぶというタイプよりはお昼寝やスキンシップを好むタイプだったので日中は寝ていることがほとんどです。今思えば少し前から食欲が落ちたかも知れないなんて愚かな人間は思います。母が先輩を撫でていると肩のあたりになにかあるというので家族総出で撫で回した。前にもなんかあるって騒いで乳首だったこともあった。でも今回は明らかに肩の位置だし乳首の数もちゃんと数えておかしいと気づいて即病院に行った。


病院にいる先輩はさながら豆大福

そんなこんなで大暴れする先輩をなんとかキャリーに入れて連れて行った。血液検査は特に問題なしと診断され細胞をとって染色して調べることになった。色々説明されたけどあんまり覚えてない。とにかく普通のできものの類ではないがここより詳しいところに送って調べてもらわないと結果が出ないと言われて豆大福をキャリーに入れて帰宅。


人も獣も病状をネットで調べてはいけない

結果が来るまでのしばらくはネットで色々調べたけど検索結果やサジェストで不安な気持ちになるばかりだし我々素人一家には何も分からないので調べるのをやめた。猫の腫瘍は7割が悪性、少し険しい顔をしていたイケメンのお医者さんのことを思い出す。私はイケメンの医者に縁があるらしい。医者だからイケメンに見えるのか?


組織性肉腫って何?

検査結果が届き説明された。本来猫より犬に発症しやすく猫の組織性肉腫はかなり稀なケースであること、免疫系の細胞の異常であること、早期発見と手術のおかげで全て摘出できたこと。そんなことを言われた気がする。


クシュン!

手術やら色々おえて数日後。先輩は咳をしていた。たまに水やご飯をむせていることはあったが今回は明らかに喉にかなり力を入れて肺から咳をしている。人間に例えるとそんな感じの音だったのでまた即刻病院に豆大福を詰めて診断。気管支が炎症を起こしているので注射をされて帰宅。これまた前日に色々咳についてネットで調べてしまった。現代人の悪い癖というかインターネットの悪いところである。


組織性肉腫との関連性

ないらしい。というか摘出してからそんなに時間が経っていないのでそんなに早く転移しないとのこと。約3〜6ヶ月後に転移していたのを見つけることはあるらしいが今回は数週間なのでさすがに関係ない。らしい。
猫の組織性肉腫は非常に稀であること、転移するにも時間がかかること(月単位)、内臓や外科的手術で摘出が難しい場所への転移は人間のように放射線治療をすることは難しく抗がん剤によるせいぜい悪あがき程度しかできないこともついでに伝えられた。猫は症例が少なく断言できない、らしい。


猫と暮らすってこと

今までずっと一緒に居られると心のどこかで思っていたこと。猫にも人にも命はあっていつか終わる日が来ること、それを受け入れなければならないということ。
なんでうちの猫なんだろうってずっと思っていた。私が癌になるのは全然構わない。命を粗末にしてきたメンヘラだし死んでもいつ別にいいと思ってる。むしろ自殺より手間が省けるからいいとさえ思ってた。
今更ながら自分の命、というか先輩と一緒にいられる時間は有限であることを思い知らされた。幸いなことに現在はいわゆる寛解状態なので今すぐではないにしろ考えなければいけないことを見ないフリできないと思わされた出来事だった。先輩には幸せでいい人間だったと思ってもらえるように努力する。少し遅かったかも知らないけど。自分の気持ちを整理したくてまとめた。


動物と暮らしているあなたへ

今回先輩は早期発見ということでかなり救われた。元を辿れば先輩はスキンシップが好きで毎日なでなでしていたことに救われている。毎日あなたと暮らしている命と触れ合って欲しい。そして少しでも異変を感じたらすぐ病院に行って欲しい。ただの杞憂であれば笑い話になる。あなたのためにも、あなたと暮らす命のためにも。

あとインターネットで病状を検索してはいけない。病院に行け。