ことばのごはん

栄養になる言葉を発信します。 小説/ドラマ/映画/漫画/音楽 ※ネタバレも含みますので…

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栄養になる言葉を発信します。 小説/ドラマ/映画/漫画/音楽 ※ネタバレも含みますので、ご注意ください。

最近の記事

生きる楽しさは「アンナチュラル」にある

突然だが、自分は食事が好きだ。 平日のランチはコンビニじゃなくてなるべく外食してでも美味しいものを食べるし、美味しいご飯のためだったらある程度の出費も惜しまない。 何をする時が一番幸せかっていったら「美味しいものを食べている時」だし、美味しいご飯を食べた時はおもわず「美味しいー!!」と身悶えする。 だからなのだろうか、ドラマの「アンナチュラル」の三澄ミコト役を演じた石原さとみは、自分の石原さとみ史上一番好きな役だった。 ミコトは「死因解明のために死者の体を解剖する」法

    • 夢の追い方を学ぼう「宇宙兄弟」

      「一番好きな漫画は?」と聞かれると「僕のヒーローアカデミア」やら「左ききのエレン」やらいろいろ迷うが、何だかんだやっぱり「宇宙兄弟」だと思う。 理由はいろいろあると思う。 まずキャラクターが魅力的だということ。それは単純に外見的なカッコよさという意味ではなく、内面的な、生き方といった意味だ。中でも主人公の南波六太はずば抜けてかっこいい。 2つ目にストーリー展開が良い。ストーリーの中でもキャラクター達は様々な壁にぶち当たる。宇宙飛行士同士の熾烈な競争だったり、上司との衝突

      • 普通とか常識とかルールとか。〈②〉

        普通とか常識とかルールとか、最近はそういうものから脱していこうという社会の気概を感じる。近頃ジェンダーに関して声をあげる人が多くなったのを見て、そう思った。 「普通とか常識とかルールとか」そういったものから脱しようともがく作品は他にもまだまだあって、「君の名は」に続けてまたまた大ヒットした「天気の子」はそういった作品の一つだ。ただこの作品に関しては賛否両論といった感じで、事実観に行った人たちの中でも感想は二手に分かれた。自分としては「君の名は」よりも良かったと思っていたのだ

        • 普通とか常識とかルールとか。〈①〉

          世のエンタメで多いのは「常識に抗い立ち向かう話」だが、自分はこういった話が好きだったりする。 昨今は多様化や自己の尊重やらが訴えられてきてはいるが、やっぱり未だ古くからある固定観念や偏見などが色濃く残っているように感じる。何でそんな簡単に変わらないかって、一つには多分古い考えのままでいた方が楽だから。自分の生活観も、他人とのコミュニケーションも変えるのって多分疲れるから。もう一つ理由があるとすれば、単純に思いもよらない考え方だからだろう。自分の頭の外の外にあって、とても考え

        生きる楽しさは「アンナチュラル」にある

          左ききのエレンが描く、青春っぽいリアル

          主人公の一人である朝倉光一の姿は、思わず目を逸らしたくなる。 今働く若者からすれば思わず自分と重ねてしまい、こうありたいと思う反面、こうはなりたくないと感じる部分も多々ある。 今大人気の漫画「左ききのエレン」は本書のキャッチコピーにもある通り「天才になれなかった全ての人へ」送られる物語であり、この漫画の中に出てくるキャラクター達はどこか現実世界の人物と被ってくる。それ故の妙なリアルさが共感を呼ぶ一方で、漫画らしい青春と呼ぶにふさわしい展開には「こんなことあるのか?」と疑問

          左ききのエレンが描く、青春っぽいリアル

          きっかけとか覚悟とかって、多分、あとからついてくるんだよ

          自分が就職活動をしていた時、映画「何者」が公開された。 どこにでもいそうな就活生である二宮拓人(佐藤健)に、のめり込み自己投影し、最後の最後ではっと気づかされる。きっとこの落とし穴にはまった就活生が何人もいたことだろう。自分もその一人だった。 朝井リョウ 「何様」 「何者」で見事にはまった自分は、そのままアナザーストーリーである「何様」に手を伸ばした。そしてまた、見事にやられた。「何者」でも「何様」でも、感動的でドラマチックな展開は待っていない。きっといろんな人が直面す

          きっかけとか覚悟とかって、多分、あとからついてくるんだよ

          バカになれたら楽なのにね

          まだあと2日もあると感じつつも、ようやく1週間の折り返しを迎えた水曜日の夜。毎週楽しみに観ていた「獣になれない私たち」は自分にいろいろな生きる上でのヒントを与えてくれていた気がする。 中でも好きな言葉はこのセリフで、世の中の賢く生きる人たちに少しの解放感と「そんな簡単にできたら」というやり切れない気持ちを与えたと思う。 作中の根本恒星(松田龍平)が、よく行くバーの常連客の一人である深海昌(新垣結衣)に言い放った言葉だ。仕事ができて真面目で人付き合いも上手く見える彼女にとっ

          バカになれたら楽なのにね