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【GoogleMap離島巡回の旅】#5 福岡編 相島(あいのしま)


相島について

相島(あいのしま)は、福岡県新宮町に属する島にて、博多湾に浮かぶ。福岡市の北東に位置し、車にて約三十分、新宮漁港より渡船にて約二十分にて到達すること叶ふ。面積約一里二町、人口は約二百人なり。

相島は多くの猫が暮らす「猫の島」として名高く、猫を愛する旅人にて賑わいを見せ候。また、古墳や神社など歴史的見所も多く、島内を散策することで島の歴史や文化に触れることができる。

島の歴史は古く、弥生時代や古墳時代の遺跡が発見されし。江戸時代には漁業が盛んに営まれ、島の生活の基盤となりぬ。

自然豊かな相島は、美しき海と自然に囲まれ、釣りやハイキングなどの娯楽を楽しむことができ候。島の周囲は良好なる漁場にて、釣り人にも人気の地なり。

また、相島には地元の祭りや伝統的行事もあり、地域の文化に触れる機会も多し。猫と自然、歴史と文化が融合せる魅力的なる島にて、多くの旅人を魅了せり。

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島の見所

名所壱 太閤潮井の石(たいこうしおいのいし)

国内を統一せし豊臣秀吉公は、文禄元年(1592年)及び慶長二年(1597年)に朝鮮へ出兵せり。
諸国の軍勢が海路名護屋城に向かう途中、相島に立ち寄り、海岸の石を一個ずつ盛りて千手観音像に航海安全と戦勝の祈願をなせり。
その積み上げられし石の山を太閤潮井の石と呼び申す。

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太閤潮井の石


名所弐 穴観音(あなかんのん)

絶壁の下にある入口、約二尺、広さ約十畳ほどの洞窟にひっそりと鎮座せる観音様なり。昔より島の人々は海上安全、無病息災を願い、この観音様を信仰しており候。

今から五百年余り昔、大きな台風に襲われし折、観音様が洞窟より浮かび出で、肥前五島(長崎県)の玉の浦に漂着せり。浦人はこれを拝し、信仰しておりしが、ある夜浦人の夢に観音様が現れ、「我は筑前の相島の観音なり。早く元の所に返すべし」と告げられ候。人々は驚き急ぎて、船にて島へ送り届けしという言い伝えあり。

その観音様は、今や山の観音堂本尊の胎内に納められ、目にすること能わず。されど、その霊験あらたかなること、昔も今も変わらず、人々の心に深く根ざしおり候。

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名所参 遠見番所跡(とおみばんしょあと)

遠見番所は、江戸時代の鎖国政策の一環として、姫島(志摩町)、西浦(西区)、相島、大島(宗像市)、岩屋(若松区)の五ヶ所に設置され、異国船の来航を厳しく監視せしめ候。

相島番所は玄海灘を望む高地、海抜七十間の上に位置し、定番二人、足軽三人を置き、毎日交代にて監視せしめたり。沖に異国船を発見したれば、何れの国の船かを見分け、福岡藩へ早船を仕立てて注進するよう定められ候。

現在においても、当時の石垣が残り、横には灯台が建てられており候。

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遠見番所跡


名所四 相島積石塚群(あいのしまつみいしづかぐん)

新宮漁港の沖合約七里の玄界灘に浮かぶ相島の北東部に位置するは墳墓群にて候。一般には土を盛りて墳丘を築く古墳が常にて候が、ここ相島においては、墳丘を石のみで造り、または石と土を混ぜ合わせて造りたる古墳なれば、「積石塚」と呼ばれ候。

遺跡内には、大きさ約二尺から十二尺の玄武岩の礫にて造られた計二百五十四基の積石塚が確認され候。これらは四世紀末より七世紀にかけて築造され、特に五世紀中頃の百二十号墳は全長二十間の前方後方墳にて、最大の規模を誇り候。海の直近に墓を造りたることより、海洋に関わる人物たちの墓と考えられ申す。また、島内には同時代の集落は見つからず、何処に住まいたる人々の墓かは今も定かならず。

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相島積石塚群


名所五 剣神社(つるぎじんじゃ)

明治の初め頃、丸島山の麓より出土せし鉄剣、御神体として祀られ候。
島の人々の間には、平安時代の終わり頃、安倍宗任がこの地に流されたのではないかと語り伝えられ、その鉄剣こそ彼の所持していたものではないかといわれ申す。

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名所六 Sushi Sakanano shippo(すしさかなのしっぽ)

相島にある寿司屋。相島・玄界灘の素材にこだわりたる「寿し会席」、大変喜ばれ申し候。
昼餉と懐石料理のコースを供し候。
しかし、完全予約制ゆえ、訪れる際には予めの予約が必要にて候。

是非とも、詳しくはこちらを拝見せよ。

次の目的地

次回は玄海島(福岡県福岡市)を巡り候。楽しみにしておるがよい。

付録:大日本沿海輿地全図(離島巡回の旅)


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