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セリーグ6球団の捕手について前半戦を振り返る

こんにちは、すずです。

プロ野球は前半戦を終え120試合のおおよそ60-65試合を消化しました。

今日は野球の中でも扇の要と言われる司令塔「キャッチャー」にフォーカスを当てて記事を書きたいと思います。

故野村克也さんはよく「優勝チームに名投手あり」と話していました。

過去の優勝チームや黄金時代と呼ばれるチームを見ていくと、セリーグだけでも、巨人阿部(現二軍監督)や阪神田淵、矢野(現一軍監督)、ヤクルト古田、広島達川、石原、横浜や中日の黄金時代は谷繁。

パリーグの近年の覇者ソフトバンクは甲斐。ダイエー時代から遡ると城島(現球団会長付特別アドバイザー)か。

昨年セリーグ優勝の巨人は正捕手の小林に加え、若手の大城、FA加入の炭谷の三捕手制は賛否両論ありましたが、データ野球かつ先発の人数が6人以上、1試合あたりの登板人数も多い現代は捕手の役割をあえて限定した方が力を発揮しやすいという戦術でした。

巨人のような戦術を使う球団がこれまで多くなかったのは、捕手というポジションが試合に与える影響の大きさと、育成の難しさからでした。

正捕手と控え捕手を一定のレベルで維持しながら、次代の若手捕手の育成。

果たして今シーズンそして翌シーズン以降のチーム作りを捕手という観点でできているチームは果たしてどこでしょうか。

それでは数字を見ていきましょう。

26選手を打席の多い順で並べていきます。

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セリーグで捕手登録されていて1軍の出場があるのは26人。

球団別では多かったのが広島の6人、ヤクルトの5人。少なかったのは阪神の3人。

その中でもまず打席数上位10人を見てみましょう。

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圧倒的に出番の多いのは阪神の梅野。打率も.289、3本塁打、5盗塁とマルチな活躍で安定した活躍をしています。7年目29歳です。向こう3年は梅野中心と考えていいと思います。(個人的には昨年ドラフトで獲得した藤田を育てたいところ)

次が広島の會澤。14年目32歳とベテランの年代に。7位に4年目22歳の坂倉はバッティングも良く2番手捕手のポジションを固めてきています。

3番目は巨人大城。ここ数年の正捕手小林が開幕カードで骨折し離脱。8位の炭谷との併用が続きますが、強打でアピールし現時点の正捕手に。

それでは球団別に見ていきましょう。

読売ジャイアンツ

セリーグを独走するジャイアンツ。

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先にも書きましたが小林の故障離脱で大城の出場機会が激増。三振が多く粗さはあるものの前半戦だけで打率3割、6本塁打と打てる捕手と言っていい数字を残しています。

岸田も打撃はやっぱりいいですね。ファームだと3-4番を打っていますから。小林もファーム戦では復帰していますが、今後キャッチャーのマネジメントをどうするかは注目です。

中日ドラゴンズ

捕手を固められていないのが中日。

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木下拓と加藤匠の正捕手争いが予想されていましたが、ルーキー郡司、3年目育成出身のAマルティネスの出番も多くなってきました。

郡司は打撃が魅力でOP戦や練習試合から猛アピール。Aマルティネスは日本では珍しい外国人捕手。3年間ファームで日本の野球を学びました。日本語も結構上手くなってきたそう。

特に中日の捕手陣の中では打撃力は頭ひとつ抜けています。

既に自力優勝の消滅している中日。

まだ28歳の木下拓と加藤匠もいますが郡司とマルティネスに出番をどこまで与えるか首脳陣は大きな決断を迫られています。

DeNAベイスターズ

阪神との2位争いを続けるDeNA 。

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このチームも正捕手を決め切れていません。戸柱が出場機会は多いですが、嶺井や伊藤も打撃はいいです。ラミレス監督との相性も大きな要素ですよね。

阪神タイガース

冒頭でも少し紹介していますが基本的には梅野が正捕手として出場。

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梅野は打率や打点もいいですが、盗塁も多く、マルチに活躍できる選手です。タイガースは球が早く、落ちるボールが決め球の投手が多いので、難しいバウンドの球がよく見られますが捕球技術もとても上手いですよね。

原口が2番手捕手として控えています。若手で次期正捕手候補は坂本か。阪神も打てる捕手が好きな気がします。

ファームでは昨年ドラフトで獲得した藤田もマスクを被ることが多いです。

広島東洋カープ

會澤がもうベテランです。(石原も現役ですが)

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実はこの記事を書いている途中で會澤がアクシデントで戦線離脱の可能性も出てきました。

坂倉、磯村を併用しながら、中村奨が3番手捕手としての起用になりそうです。ちなみに、會澤は通算でも死球が多い選手で、(もちろん)今シーズンもトップの8死球。大きな怪我なくプレーを長く続けて欲しいですね。

ヤクルトスワローズ 

投手改革を掲げる高津ヤクルト。

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28歳の西田が一番手の捕手。22歳の古賀、30歳の中村、35歳の嶋、36歳の井野と若手からベテランまで人数だと多く在籍しています。

育成も含めると8人が捕手登録でそのうち5人が1軍で出場。

嶋が加入も開幕前に怪我で離脱もありましたが基本的には西田と中村を併用しつつ古賀を育てていくのかなと思っています。嶋は1軍でもファームでも若手のコーチ的な役割を期待ですね。

最後に

なかなか捕手を見ることって少ないと思うんですが、守りも期待される野手という難しいポジション。ぜひ注目して見てみてください。


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