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保護猫を知るまで⑧〜初代猫「ワタナベ」の不在〜

ひときわ小さく母猫のおっぱいを吸うことができず弱っていたところを保護したワタナベ(以下ワタ)。
健やかに年月を重ねた22歳の頃、腎臓病を患い2年の介護の後、家族に見守られながら旅立ちました。

ワタが旅立った後、大きな寂しさがありながらも家族で見送りができたこと、介護が終わったことにホッとした気持ちもありました。
なんといっても24歳という大往生、感謝の気持ちでいっぱいでした。

私たち家族の生活にはずっとワタがいたので、いなくなってしまった後には大きな存在感をより強く感じていました。
帰宅時にはいつも迎えに来てくれていたので迎えがないことに慣れるのに時間もかかりました。
また、家に生き物がいると空気が動いている感じがしていたのですが、誰もいない家に帰宅すると、しーんと空気が止まっています。
うちには猫の立ち入り禁止エリアがなかったので、全ての扉を猫が通れる幅くらい開け放していたのですが、その癖もなかなか抜けませんでした。

何ヶ月か経った頃、今すぐではなくとも、また猫と暮らせたらという気持ちも出て来て、ブリーダーさんなどをネットで調べ始めました。家族にもちらっと画像を見せたりしていたのですが、彼は「ワタナベ以外の猫は考えられない」と言っていました。
その気持ちもよくわかりました。穏やかで甘えん坊で空気を読む、とても性格の良い子だったのです。
ネットで調べている頃、"保護猫"というワードがちらほら目に入るようになりました。それまで知らない言葉でした。

"飼い主がいない、もしくは劣悪な環境にいた猫たちがレスキューされて、自治体や民間の動物保護施設、個人宅などで一時的に保護されて生活している猫たちのこと"

保護猫の存在を知り、なんとなく心にひっかかりつつ、猫を迎えるのはまだ先かなと思っていました。

ワタが亡くなってから1年が経った頃、友人から猫を一時的に預かってくれないか、と相談されました。
実家のお母様が一時入院されることになり、一緒に暮らしている猫がいる。
ただ、友人の家には犬が2匹おり、猫をあずかることがむずかしいとのことでした。

柔らかい毛むくじゃらの猫の触り心地を恋しいと思っていた私は、心が踊りました。
家族に相談したところ、「それは仕方ないね、あずかろう」とのこと。
表情はにまにまうれしそうでした。

そして猫をあずかる約束になっていた当日を迎えました。

続きは次回。

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