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保護猫を知るまで③〜初代猫「ワタナベ」と病院へ〜

ひときわ小さく母猫のおっぱいを吸うことができず弱っていたところを保護したワタナベ(以下ワタ)。
その後大きな病気もなく過ごしかわいいおばあちゃん猫になった22歳の頃、突然の痙攣発作を起こしました。

夜間診療をしていただける動物病院に連絡をし、ワタを連れて行きました。
お医者さまの見立てでは加齢によるてんかん発作ではないかとのこと。
血液検査をしたところ、腎臓の数値がとても悪い。。。

ワタがあまりにも健康に育ってくれたため、人間たちは知識不足でしたが、猫は腎臓病を患うことが多いということをそのとき初めて知りました。

お医者さまの考えとしては、22歳といえばかなりの高齢猫。
積極的治療を行うというよりは、発作を抑えていくことをまず考えましょうということでした。

そのことに異論はありませんでした。
弱っていた子猫を看取ろうと保護して22歳まで何事もなく元気に過ごしてくれたことは、とても幸せでラッキーなことだったとあらためて大きく感じていましたし、無理な延命でつらい想いをするよりは、苦痛をとることに重きを置いていきたいと、ワタの姿をみて考えました。

それからいろいろ腎臓病のステージのこと、兆候のお話しを伺いました。
その中でいくつか当てはまることがあったのですが、その兆候は知識がないと見逃しがちな小さなことがらでした。
ワタが発作を起こしてからはいろいろ調べるようになりましたが、ある程度知識があれば、兆候を見逃さなかったかもしれないと、この点は反省しています。

腎臓病の最初の症状は「多飲多尿」です。
腎機能が低下してくると尿を濃縮できなくなるため、薄い尿を大量にするようになるそうです。
そのため水分不足となり、水を大量に飲むようになります。

ワタもまさに最近よくトイレするな、水もよく飲むな、という目に見えた変化が確かにありました。
腎臓病の知識がなかった人間たちは、水をよく飲むからたくさんトイレに行く、と大きな問題だと気づきませんでした。

まずは痙攣発作で体力を奪われることを防ぐということで、お薬を処方していただきました。
飲み薬(錠剤)と発作が出てしまった時に使用する座薬。

薬を与えるのは初めてだったので、最初はかなり苦労しましたが、お医者様にコツを聞いたり、インターネットで調べたりしてなんとか得とくしました。

病院にかかってからも何度か発作は出ていましたが、頻度は減り、発作自体は落ち着いたかな、と感じていましたが、薬を始めてから大きな変化がありました。

発作が落ち着いた一方で、ワタは歩行が難しくなってしまいました。
歩こうと立ち上がり、前に進もうとするけれど足に力が入らずクタッと倒れてしまう。。。
気持ちはしっかりしているように見えるのに、足が思うようにならないようでした。
この症状は投薬を始めてからどんどん進んでしまい、自分でトイレに行くことが難しくなり、初めてオムツをしました。

用を足すのを見られることを嫌がっていたワタにとっては、ストレスだっただろうな、と思います。
ワタを観察していて、オムツの取り替えをする担当が、私(女)の時より、家族(男)の時の方が恥ずかしがっているように見えたので、極力私が担当することにしました。

これは想像ですが、ワタは私にも家族にもべったりと甘えてくれる子でしたが、こと家族に対しては特別に大好き!という感情が大きかったように思います。
それは異性だからかもしれませんし、弱っていたワタを保護してずーっと一緒に過ごしてきたこともあるかもしれません。

次回の通院時に歩行がむずかしくなったことは加齢でしょうがないことなのかお医者さまに聞いてみることにしました。



続きは次回。

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