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もどかしい(904字)

とてつもない後悔と反省に苛まれています。
自分が嫌っていたはずの、道を外れたことをしてしまった。見返せば見返すほど、駄目でした。

こんなにも私は単純で、自己中心的で、盲目的で、考えの浅い人間だったのかと思い知りました。

尊敬している人の作るものは、尊敬するに値するようなこだわりの上に成り立っていて、それも含めて表現として享受しているのです。そのこだわりは作り手のみならず受け手の関わり方にまで及ぶと分かっていながら、その自覚が足りていませんでした。

今も昔も、崇高な意識の中で作品作りをされている。規模が大きければいいという訳ではなく、小さな中に表現を詰めるという密度の高さにこだわっていらっしゃる。それをインターネットの海に撒き散らすなんて、あまりに論外でした。

こういう失敗や混乱が苦手で暫くSNSをしていなかった訳で、この界隈をきっかけにじわじわとnote、Xとを動かし始めたところでした。こうなることを恐れて、鍵で壁打ちをしたりメモ帳に書くだけにしたりしていたのに。私は気持ちが盛り上がるとこうやって周りが見えなくなるんだと痛く自覚しました。

反省の限りを尽くしていますが、ほんの少しだけ、言い訳をさせてください。100悪いのは私です。でも、初めてだったんです、何もかもが。コロナで阻まれた高校時代には、推し活、ましてイベント参加なんてできなかった。直接応援している人に会える経験がほとんどなかった。だから、泣くほど感動していたんです。やっと望んでいたことが実現した気がして。正直頭の中がぐるぐる巡って真っ白になっていて、上映前後のアナウンスの文言も覚えていません。この期に及んで言い訳を言う自分への情けなさには終わりがありません。

かたや広いステージに立ちたくて、思うような表現が叶わなくてもどかしい人がいれば、かたや狭い場所での感動に立ち返ろうとして、思うような表現にならなくてもどかしい人もいる。表現はこんなにも複雑で、思うように行かないものなのだと実感します。それでも、こちら側の配慮1つで大きく変えられることを失念していたことは恥ずべき失態です。今後一切こういったことがないように、己に喝を入れました。

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