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舞台挨拶に行く準備(995字)

世間はホリデーなんたらとかもうすぐクリスマスだとか浮き足立っているが、私もだ。私も近年稀に見る浮き足立ちぶりだ。

ともあろう私は、久方ぶりに大阪にゆくのだ。中学の修学旅行以来の大阪。その目的は、映画監督・小林賢太郎氏に会いにゆくこと。

今回は実に初めてだらけの旅である。
友達と2人で泊まりの遠出をするのも、自分でホテルや移動手段を予約するのも、予算を自分のバイト代から出すのも、大阪で映画を観るのも。そして、賢太郎さんをお目にかかるのも。
とても、とてもわくわくしている。

まずはホテルの予約。なんば周辺にはたくさんホテルがある。いろいろ吟味して、結局慣れたとこにした。今回はただでさえ初めてだらけなので、冒険はしないでおく。

バスの予約は1ヶ月前からのようだったので、先に旅の日程を組む。
こういうの、大好きだ。
はりきってExcelのテンプレートを開く。
時間や行先、予算に経路、いろんな情報を一面に散りばめていく。

今回は私が相方を誘った旅なので、全般的に私が仕切らせてもらう。その分、私の行きたいところにいくつか付いてきてもらおうという寸法だ。
なんの脈絡もないけど、「という寸法だ」ってつい言いたくなる。

自分たちが楽しむために必要な要素をスケジュールに並べ立てる悦びといったらもう。ニヤニヤもしてしまう。
今回講義を休んで平日から旅行に行くのは、真面目に学校に行って、授業を皆勤して生きてきた私の少しの冒険。何かしらへの小さな反抗心と野心。
なんたって人生の夏休みなんですもの。


そうこうしているうちに、次々と舞台挨拶のレポがX上に飛び交う。
氏のオーラに痺れている方々、氏の発言にどきまぎする方々、氏の笑顔に射抜かれる方々、氏の靴下を追う方々…。
どれも臨場感たっぷりで、幸せをおすそ分けしていただいている気分だった。毎回、ソワソワしてしまった。

しかし次週、19日はいよいよ大阪。私がレポを書く側の人間になる。感情がまとまらず何も書けないかもしれないけれど、何かしら、感じたことを文字や絵にして残したいと思っている。ラークラのみなさんに向けても、未来その覚書を見る自分に向けても、よき日であるように。

折角の機会なので全力で初めてに挑みつくそうと思い、夜は串揚げに行く予定である。胃弱克服を目指し、油物と戦い、その先にある美味しさにめぐり逢いにゆきたい。一応キャベジンさんは連れてゆく。

待ってろ大阪〜〜〜〜!

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