それでも人生は続く／一流シェフのファミリーレストラン

配信元：Disney+
邦題：一流シェフのファミリーレストラン、いや、まぁそうやけど…。

タイトルでなんかヌルそう…と思ってスルーしていた本作【原題：The Bear】のシーズン1を見ました。

本作、主人公同様に何の説明もなく、いきなり怒号（Fword）が飛び交う厨房にほりこまれ、えっ…えっ…ﾅﾆﾅﾆ･･･となる間もなく、こっちも思いっきり怒鳴り返しながら見る、くらいのガッツが必要なドラマです。

会話劇…いや…多分に怒号の応酬成分が相当に高めではありますが、
しかし女性のヒステリー的な怒号ではないし、
なんか言葉のリズムが面白くて見ちゃう。

どなりあい、お互いの嫌な部分を罵りながらも、
なんかふっと心が緩む瞬間が必ず用意されていて、
1話30分ながらも、ま、よかったな…そうよな…と次々見てしまった。
昼下がりに１シーズン完走できちゃう手軽さ。

あ、でもお涙頂戴！本当に良かったよね！！！ね！！！！的な感動ではなく、一日肩ひじ張りながら仕事頑張った帰り道、電車でぼーっと窓の外を眺めるような、腹立つことはクソほどあってマジで腹立ってしゃあないけど、まぁ…そんなもんよな…な感じの感慨と似た感触なので、なんか、まぁ…じんわり…いいです。日々はこんな感じで続くのだ。

とはいえ、7話の怒涛展開は結構キツかった。
あれがあっての8話（最終話）なので、この2本はできればセットで見る時間を取ってほしいかな～。シーズン２にもうまくつなげる終わり方で、大満足でした。