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大人のための国語ゼミ② (読書記録)

この本を読み進めています。

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1 相手のことを考える

本当に分かってもらおうと話していますか?

「やべっ、ばれてる!」そんな感覚になりドキリとしてしまった。

それは自分が普段の会話なんてノリだと思っているし、流れていけば正確に理解する必要もないと思っているからだ。
会話は相手を「好意的に見ていますよ」というただのサインのような気がしているからでもある。

話すことにおいては自分が口頭で伝えることがへたくそなのもあるし、相手も拾いたいところしか拾わないこともあるため、わかってもらうことを諦めている節がある。

そもそも自分も、相手との共通点があったり楽しい時間が過ごせれば満足だから、相手をきちんと知ろうとしていないかもしれない。
記憶することが苦手だから、細かなことはあいまいな把握でいいと思っている。

相手と関係を築きたいと思うときには気にせず質問をする。

ただ多くの人は、自分の話を受け取って欲しいだけで、話を掘り下げていきたいわけではないように思う。

自分の言葉が相手に理解されているかどうかについて鋭敏な感覚をもち、理解されていないことを嫌がらずに謙虚に受け止め、理解してもらうにはどうすればよいかを本気で考える。

自分は瞬発的に伝えたいことを整理して伝えることが苦手である。
伝えたいことを伝えるためには、時間をとって考えを整理する時間や思い出す時間が必要なため、会話のなかで伝えていくことが苦手である。

ただひたすら相手のことを考える。この言葉で相手に伝わるかどうかを考える。それだけである。

自分のような人間でも何か変化が起こるだろうか。


2 なぜ100円でコアラのマーチが買えなかったのかを説明する

小学5年生が100円を持っていて、100円のコアラのマーチをレジに持って行ったら108円で買えなかった。
「ゼーヌキってなに?」と不満そうな顔で聞いてきた子にどう答えるかという問題。

問題例文1も書き直し例文2も子どもの立場に立って読んでみると、興味が持てなくて聞き流してしまいそうだと思った。

ちょうどわたしには小学5年生の息子がいるため、どのように伝えるだろうと考えてみた。

それは買えなくて悔しかったね。
あと8円さえあれば買えたんだものね。
その8円は消費税といってね、道路を作ったり住みやすい国にするために整えるのに使われるお金なんだよ。
200円のものを買ったら216円というように、買ったものの金額によって、国や自分たちのために寄付していると考えてもいいかもね。

そういえば、子どもに伝えるために伝わりそうな言葉を使ってきた。
家族や友人には共通点になるような言葉を選んで使ってきた。
説明するのはとんでもなくへたくそだけれど、相手に伝わるように話してはきたのかも…そんなことにこのnoteを書きながら気づいた。


3 日本のお祭りはどういうものですか?

外国滞在中の太郎が、そこで日本語学校に通っている女性と知り合った。
日本語はかなりできるが、日本に行ったことはなく、日本についての知識のあまりない彼女にどのように「お祭り」を説明するのかという問題。

自分だったらどう答えるだろう?

日本には八百万の神といってね、800万と書くほどそれだけたくさんの神様がいるとされていてね、山や海などの自然の神様や勉強の神様などたくさんの神様がいるんだよ。
神様の住む小さな家の前で、その神様に感謝して神様の家の前に食べ物やお酒を置いたりするんだよ。
そして、神様の乗り物をみんなで肩に乗せて担いで太鼓や笛の音に合わせてみんなで「わっしょい!わっしょい!」と言いながらときには踊りな町を歩きまわったりするよ。
そんなふうに神様に感謝してみんなで食べたり飲んだり踊ったりしながら楽しく過ごすのが日本のお祭り。

こんな感じだろうか。
相手の宗教観を知っていればもっと違った説明ができるかもしれない。

地域、四季それぞれに魅力の溢れる日本。日本人は「八百万(やおよろず)の神」と言って、すべてに神が宿ると信じてきました。自然と神様に感謝し、生きることを喜び、コミュニティを育てるために行ってきたのが日本のお祭りです。
普段はまじめで勤勉なイメージの日本人がエネルギーを爆発させる機会でもあります。

お祭りって何?より引用

「相手のことを考える」ということと、「分かりやすく説明する」という国語力は結びついているのである。両者はいわばスパイラル構造をもっている。

▪️不のスパイラル
国語力がない→説明するのがめんどう→相手のことを考えなくなる→相手のことを考えないから国語力も向上しない

▪️正のスパイラル
相手のことを考える+国語力が向上する→相手のことがもっと考えやすくなる→さらに国語力がこうじょうする

負のスパイラルを抜け出し、正のスパイラルへと向かってほしい。


勤勉な日本人だからこそ、お祭りは必要なんだね。
オリンピックは楽しめたかな?
つづきはまたこんど♪



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