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ケーキの切れない非行少年たち(読書メモ)

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第6章 褒めるだけでは問題は解決しない

全ての学習の基礎となる認知機能への支援を(p128)より

小学校2〜3年生くらいから目立つようになる問題
•勉強についていけない
•授業に集中できない
•漢字を覚えるのが苦手
•黒板が写せない
•計算が苦手

そこにはWISCという知能検査でははかれない問題があるのだという。
これらのことから課題が、何が必要なのかがわかってくる。


社会生活を営むうえでの大切な3つの力とは?

「コグトレ(認知機能強化トレーニング)」のワークシートで行われていること

《点つなぎ》
点で繋がった上の図を下に書き写す
"形を認知する力"がないと漢字が覚えられない。
《形さがし》
点々の中から正三角形に配置されているものを探して線でつなぐ
"形の恒常性"という力が育っていないと、黒板に大きく書かれたことをノートに小さくして写すということができない。
《まとめる》
無造作に並べられた⭐︎を5個ずつ囲む
"数を量としてみる力"が育っていないと繰り上がりがわからず、計算が苦手になってしまう。


写す。見つける。数える。


今の学校の課題とは?

学習の土台となる基礎的な認知能力をアセスメントして、そこに弱さがある児童にはトレーニングさせる、といった系統的な支援がないのです。


コグトレとは?

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個別の活動が尊重され、群れでの経験が乏しい現代のわたしたちには、自然に身につけることが難しい項目になってきているのかもしれない。
しかしこれからも社会のなかで生きるためには必要な力なのだろう。



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