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水面に映るのはだれ?

エコー"echo" 

ついこのあいだ、この言葉の語源を知った。 

エコーの語源は、ギリシア神話に登場する妖精の名前。

彼女をめぐる伝承には2種類あるらしいのだけど、
ここでは有名な美少年ナルキッソスとの悲恋譚を。


エコーは、ゼウス(ギリシア神話の最高神)の妻であるヘラが
彼の浮気現場を押さえようとするのを度々邪魔しようとしていた。
(ここの経緯は謎…)

ヘラの怒りをかった彼女は、ヘラによって「こだま」のように
ただ他人の言葉をむなしく繰り返すことしかできない体にされてしまった。


そんなエコーにも想いを寄せる人がいた。それが絶世の美少年、
ナルキッソスだった。
(ナルキッソスは、「ナルシスト」の語源だってことは結構メジャーな方かしら)

エコーはナルキッソスに近づいて
なんとか振り向いてもらおうとするのだけど、
彼の言葉をただ繰り返すだけのエコーは全く相手にされない。

とうとう彼女は孤独と悲しみにやつれ果てて身はやせ細り…

しまいに、彼女の肉体は消え去り
山々に響く声が残るだけになってしまった。



ちょびっと怖い気もするお話でしたが、
日本の神話や昔話がそうであるように


神話っていうのは、教訓めいたものが多くて


不思議で、ちょっぴり怖いものなのかもしれない。



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