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日本語教師への道③ ~養成講座を受講して感じたメリットなど~

今回は日本語教師養成講座(420時間)について書きます。昨年4月から受講し始め、先週修了しました。途中きつかったので、無事修了出来て、ほんと嬉しいです。
養成講座の概要やメリット、こういう人は不要かも、といった感想を書きます。

1.学校選びなど

以下記事に書きました。どの学校を選んでも50万円ほどはするので、決めるときはプレッシャーが大きかったです。

2.学ぶ頻度

私は週末4時間の1年間コースを選びました。模擬授業などは登校必須ですが、それ以外はオンラインで参加出来ました。
1年でも模擬授業の準備やテストなど、授業以外も勉強しなければならず、なかなか疲れました・・・。半年で修了できるコースを受講している人は、とてもきつそうでした。

3.模擬授業

1年コースは3ヵ月を1学期として、全部で4学期(初級①、初級②、中上級、教育実習)ありました。1学期間に2回模擬授業があり、各授業は15分でした。45分の授業(導入、基本練習、応用)の一番最初を行うことが多かったです。

そう、15分と短いのに、授業準備には6時間以上かかりました。そしてそんなに時間をかけても、うまくいかない部分があったりして毎回落ち込みました・・・。

ただ先生が仰っていたのは、「仕事になったらこんなに時間はかけられないと思いますよ」ということでした。初心者だからこそ時間がかかるし、講座だからこそじっくり考えられるのかなと思います。

受講生は皆熱心で、勉強になる模擬ばかりでしたが、たまに「あ、今回は準備さぼったんだなー。」とわかる授業をする人もいました。授業準備の度合いは人それぞれでした。

4.養成講座のメリット

私は受講して感じた主なメリットは以下3点です。
1)先生から具体的にアドバイスがもらえる
2)日本語教師のネットワークが広がる
3)日本語教師に関してモチベーションが保てる

1)は当たり前ですが、授業の内容もそれぞれ工夫されていることが多く、先生自身のノウハウも惜しみなく提供いただきました。質問をすると、「なるほど!」と腑に落ちる回答がバシッと来てしびれました。納得いくまで、ニュアンス含めて質問出来るのが嬉しかったです。

2)は受講生や先生と知り合いになれます。私はこれまで日本語教師の知り合いがいなかったので、言いづらいこと含め、仕事の情報共有ができるのが良かったです。

3)は受講生同士で励ますことで、何とか養成講座や日本語教師になることのモチベーションが保てる部分がありました。日本語を教えるのは面白いのですが、勉強につぐ勉強で大変だなあと果てしない気持ちにもなるためです。働き始めたらもっと自分の無知を克服しなければならないし、その割に時給換算すると特に最初は安いし、とだんだんこれを仕事にするのが良いのか迷ったりしました。

「興味があるからチャレンジしてみたい」と受講し始めたのですが、たまにそれを忘れそうになったりしました。そんな時、受講生仲間に模擬授業で工夫した点を褒めてもらったり、お互いに悩みを共有したりして、とても励まされました。私は受講生や先生に恵まれていたと思うので、とても感謝しています。

5.養成講座を必要としない場合

法務省告示の日本語教育機関での仕事を希望しない人は不要かなと思います。個人でオンラインで教えるだけであれば資格は必須ではありません。教える上手さは、講座受講有無に関係しないとも思います。講座で基礎やコツは教えてもらえますが、それを身に着けるかはその人次第です。

日本語教師として活躍されている色々な方のブログを見て、私も勉強と工夫を続けなければいけないな、と思いました。

6.今後について

・・・迷っています。が、今の仕事をすぐには辞められないので、来年から日本語学校で教えたいと思っています。オンラインで教えることに興味もありますが、今の仕事は平日忙しく、土日に働くこともあるので、余裕がないと判断しました。
学びを忘れないようにするためどうするかを考えます。

養成講座は、仕事の資格として良かっただけでなく、新たな世界を知るきっかけにもなりました。仕事がうまくいかない時に授業を受けて、こんな考え方あるんだな、など思い気分転換にもなりました。ただ50万というこの投資を生かせるよう、これから動いていきます。