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2024年6月30日、私はFairground Attractionを見た。

2024年6月30日、
私はFairground Attractionを見た。

まずは少しだけ、私にとってのFairground Attractionのお話をしたいと思います。
バンドとファーストアルバム、”ファーストキッス”との出会いは、20歳か21歳の頃だったと思います。
同じ入り方をした人も多いのではないかと思いますが、ラーナーズがエディとコラボしていたり、ハレルヤをカバーしていたりというところで、このバンドを知りました。
なんとも優しいアルバムで、ラーナーズもやっていたこともあり、弾き語りのライブなどでは何度かハレルヤをカバーしました。当時は今ほど歌えないし、英語も難しいし、あまり上手くできなかった記憶です。だけどこの曲から始めたらかっこいいかなと思って練習を重ねた記憶があります。
でもその頃の私って、昔からジャンル隔たりなく割と音楽を聴いてきてはいたけれど、とにかく速くて短い音楽ブームで。
もちろん好きなアルバムにはなったけれど、今ほどは聴いていなかったのが正直なところ。なんであんな元気な音楽ばかり聴いていたのか。今でも不思議ですが、それは今のというか、ここまでやってきた音楽に上手く活かせている気はしています。
そんなこんなで時は過ぎ、大人になってレコードも当時よりしっかり集め出した時、今までは7インチ中心でしたが、夜に家で聴けるようなアルバムを少しずつ集めるようになって、あ、そいえばこのアルバムも欲しいなと思うようになり、少し時間はかかってしまったけど、この春ファーストキッスを手にすることができました。
その他寝る前によく聴くアルバムは、スティーヴィーワンダーのSongs in the Key of Lifeや、矢野顕子の弾き語りアルバムのSUPER FOLK SONG、リッキーリージョーンズの浪漫などで、これらをレコードで聴いて、最後にスマホから1番小さなメモリでファーストキッスを流して眠りにつくみたいな生活を、ここ一年くらいは特にしていました。
聴くっていうよりは流して安心するみたいな感じで、これで落ち着けることを覚えたので、日常でも1人で移動している時など、たまに何を聴いたら良いのかわからなくなったりしちゃうのですが、そういう時やなんだかブルーな時にこのアルバムを聴いてホッとして生きてきました。
このアルバムは綺麗な曲も多いけど、しっかり元気な曲も入っているし、いつ聴いても嫌じゃないみたいなところが最大の魅力なのかも。
先日チャーべさんもラジオで同じような話をしていたし、今回ライブに行かれた方々も、そういう人多いんじゃないかなと思います。
新曲が配信リリースされましたが、それも本当に同じで、長い月日が経っていたのに、待ってましたという感じで、うわ〜これはFairground Attractionだよと思わせてくれるような曲が配信されて、その日は一日中それを聴いていました。なんていうか寒い頃すごく元気が出なくて。笑
でも彼らの音楽がわかりやすく、まあまあ落ち着きなさい、美味しいものを食べようよ、ゆっくり寝ようよと言っている気がして、とにかくたくさん聴いてなんとか日々を過ごしました。

春にオリジナル盤をゲットした時は、自宅に帰って改めてこれを自分の古いレコードプレイヤーで流してみると、エディの伸びやかすぎるキラキラした歌声に、とても驚きました。
たくさんレコードを買うようになったけれど、オリジナル盤のレコードってやっぱり素敵だなと思わせてくれたのもファーストキッスでした。あの誰もが惹かれてしまうようなジャケットが、大きなサイズで部屋にあることもとても幸せに感じました。
そこからは毎日のようにこのレコードを聴いています。
今回の再発盤も帯がついていたりカラー盤だったり新しい日本語のライナーだったり、魅力があり過ぎてまた購入してしまいました。

音楽だけじゃなくて、ミュージックビデオもとても素敵!ジャケも素敵だしそりゃそうだよねと思います。
どの曲のものも可愛いというか、なんとも愛おしいんですよね。何度も見てきたはずなのに、この前ショボ兄の家に遊びに行った時にクレアのミュージックビデオを見ていたらふと、あ、私も髪この色にしよ!と思い立ってその日のうちに1年間ほどずっとホワイトブロンドを貫いていましたが、オレンジ色に髪を染めました。

https://youtu.be/vion46Qv7Cg?si=kgL33a_t2j5dFu3S

そんなこんなでもうすぐ生で見れるじゃん!と思っていたら6月に入った途端信じられないようなことがたくさん身に降りかかってきて、うわー!と思いながらまた彼らの音楽を聴いていつよりも早く時が流れ、
あっという間にその日が訪れました。
長くなりましたが、私の中のFairground Attractionってそんな感じなのです。

6/30の私。

午前7時。起床。
待ちに待っていたこの日がやってきた!
今日はFairground Attractionの大阪公演。

昨夜は、明日は早起きだからと
セカセカと遊びから帰宅したものの、
なかなか眠れず、やっぱりこのレコードに針を落として結局眠りについたのは午前3時くらいだった気がする。

うっかり目覚ましをかけるのを忘れましたが、無事に7時に起床!
なんか最近は起きなければいけない時間に自然と起きられるようになってきました。

今年買ったお気に入りの真っ黒なワンピースに袖を通し、身支度をして
8時ごろ出発。近くの駅までママに送ってもらって、そっからは新横浜まですぐです。

そうそう、今回なぜ大阪公演を観に行くことになったかというと、運悪く東京の公演をハズしてしまい(チケットって私ほぼ当たるんだけどね笑)
いけないのか〜と思っていたところ、
たまたまパーフェクトを流したところに
DJ同期の優しい友達が、全部当たったので大阪でよければと言ってくれて、
もちろん行きたいの譲ってもらいました!
ということがあっての、大阪公演!

新横浜からは新幹線で大阪へ。
この1年間で私がたどり着いた大阪への行き方の最善策は
時間がある時は、ちょっとゆっくりのこだまをつかって、グリーン車で行くこと。
ゆっくり行くのに贅沢な席は需要がないからか、3日以上前にチケットを取るととても安いです。
それでお弁当を食べながら、映画を観たり、本を読んだり、どうでも良いことを考えながら3時間半ちょっとで大阪に着きます。

今回ももちろんこだまで。
駅弁買うぞと意気込んで調べたりしていたのだけど、時間が早かったので新横浜の駅にあるたくさんのお弁当屋さんはやっていなくて、大好きなスターバックスでコーヒーを買い、ホームにある小さな売店で大きなお弁当を買いました。

そんなこんなで9:15
大阪に向けて出発。

とりあえずお腹が空いたのでお弁当を食べ始めたけど、量が多くて到着までゆっくり時間を食べて完食しました。

道中Fairground Attractionを聴きながら行けば良いものの、なんかもう生で観て感じたいモードになっていたので
とりあえずThe PlaymatesのSad Refrainというアルバムを聴きました。
一通り聴き終わると、前の日に気になって購入した「私の身体を生きる」という本を読み始めました。ちょっと前にイギーが同じタイトルでnoteを書いていて、これが本って知らなかったのだけど、本屋さんに行くと見覚えのあるイラストとタイトルの本があって、思わず手に取った。読書は苦手だけどエッセイとかって好きで、割とサクサク読み進めて半分くらいまで読んだところで、大阪に到着。
今日はお迎えは無し!
新大阪で、職場のスタッフにちょっとしたお土産を買って、14時にルミさんと約束していたので梅田へと向かいました。
やっぱり、何度来てもこの街はなんだか苦しいです。なんでなんだろうね。東京とはまた違う、都市。

ルミさんと合流してピザやケーキを食べながら、最近あったあれこれを色々お話ししました。
とても楽しかったしなんだかとってもありがたい時間でした。

天気は絶妙に良くはなかったけど、17:15くらいかな?梅田クラブクワトロに到着。
いきなりエレベーターで割と前からの関西のお友達に会えてとても安心しました。
私は整理番号が100番代だったので、ついたらもうすでに入れる時間だったみたいで、急いで入場し、物販を覗きに行きました。

物販では、アルバムバージョンのTシャツと、トートバッグ、それと持っているのに今回発売されたEPを買ってしまいました。だってサイン入りペーパー付きだったんだもん。こんなん何枚あってもいいですからね。
チャーべさんのおっしゃる通りです。笑

急いで買ったものと荷物をコインロッカーに預けて、フロアに向かいました。
すでに結構みんな来てて、下手側の前の方になんとかスタンバイ。

始まるまで、なんだかやっぱり気が落ち着かないので、Fairground Attractionが好きな友達に連絡を入れたりしてたら10分前くらいになって、もうなんかポカーン。みたいな感じになって、18時2分くらいだったかな。いよいよ暗くなってライブが始まろうとしました。

メンバーがぞろぞろとステージに出てきたのだけど、このバンドのボーカリストのエディリーダーが1番最初に出てきたのがなんかとても痺れたな。そういう立ち位置の人って最後に出てきがちじゃないですか。なんか本当にそれだけでとてもかっこよかったし、彼らが出てきただけで私は泣いてしまいました。

本当にFairground Attractionのライブが始まるんだ。信じられないけど、始まった!

とにかく優しい音に包まれてライブがスタートして、二曲目にA smile in whisperをやってて、そこにいたみーんなが歌い始めました。
大合唱タイプのライブって賛否両論だと思うのだけど、なんとも心地よい時間でした!
こんなことってあるの?ってほど優しくて温かい。私は歌えないくらい泣いてました。きっとそうだった人もたくさんいると思う。笑

ライブは、ファーストキッスのアルバムからはもちろん、ソロ曲や、今回出たEP、9月に発売されるアルバムからの新しい曲も演奏されていました。ファーストキッスの曲みんな知ってるのでそこにいたみんながとても嬉しそうで、みんなが歌えばエディが涙を流してくれて、本当に愛の時間でした。
新しい曲たちもとても彼ららしくて、そうそうこれこれ待ってたよって感じの曲ばかり。とってもFairground Attraction。

ライブ全体を通して、とにかくエディがチャーミングな人でいろいろな楽器を演奏しながら歌っていると思えば、間奏ではスカートをなびかせてダンスをしたり。新しい曲ではちょっと不安になっちゃって歌詞カードを確認したり。全部が可愛らしかった。
そんな優しくて温かい音楽だけど、エディの声はどこまでも抜けるような声が健在で、本当にかっこよかった。

語りきれないので、今回私が1番印象に残った曲の話をしますね。

今回個人的に1番印象的だったのは、
“Find my Love”

もちろんね、パーフェクトやハレルヤも聴けるのはとっても嬉しかったんですけど、なんというか度肝を抜かれるというか。
とにかく透明感がすごくて、全てが透き通って見えて聴こえてきました。
曲がわかる方はわかるかもしれませんが、途中大きな2拍3連が出てくるところがありますよね。あれってヘッドホンで聴いていてもびっくりするのですが、生で見て本当に鳥肌が立ちました。そういう演奏って久しぶりだったし、もっと大きな編成ではこういうふうに感じることってあったけど、私はバンドでこういうふうに感じたのは初めてでした。
とにかく艶やかで、あとほんとに可愛い!
衝撃的すぎて、うまくできるかはわからないけれど、私もこの歌を歌いたいなとおもいました。
とっても明るい雰囲気の曲ですが美しすぎるものを見て聴いて涙が止まらなかった!
(ずっと泣いてましたが笑)

ライブが終わって、外に出ようとしたけど流石にたくさん人が入っていてなかなか出ることができなかったのと、単に圧倒されてボーーーっとしてしまっていて、なかなか動けなかった。
ようやくフロアから出ると、私の推しメン。オオサカズやマネースパイダーのキツネうどん先輩に遭遇。なんだかホッとしました。

その後チャーべさんと一緒にエディに会いに行きました。
もうよくわからない感じで、エディを目の前にして流石の私も固まっちゃったのですが、エディの方から優しく話しかけてくれました。
テンパっているし、あれだけ英語を勉強してきた人生ですがほんと何も言えなくて笑
エディは私に、「シンガーでしょ?歌うことは好き?」と聞いてくれて、もちろんと答えると、「それは素晴らしいことよ、シンガーにとって1番素晴らしいことだ」と言ってくれたのと、私のオレンジの髪をとても褒めてくれて、カワイイね、とても好きとたくさん言ってくれました。なんとか、あなたの真似をしたんだよって伝えられてよかった。
タンジェリンって曲があなたにぴったりだからいつかカバーしたら良いよって言ってくれました。笑
忘れられないな、エディ歌ってたし。
もしかするとどこかでサインをもらえるかもと思い、ファーストキッスのオリジナル盤を持参していたので、そこにエディにサインをもらいました。
これは私の中のこだわりなのですが、ジャケットに合う色のペンでサインをもらうということを徹底していて、今回はピンク色のペンを持って行っていました。エディはそんな私のことも褒めてくれました。うれしかったなぁ。
最後チャーべさんが写真を撮ってくれたのですが、やっぱりいよいよよくわからなくて泣いちゃった。笑
とても良い時間でした。エディがあんな方だからあんなライブにそりゃなるよね!っていう感じ!!!
でもそのハッピーでチャーミングなところって、チャーべさんにも通ずるところがあるなぁと、感じていました。私もそうなりたいな〜。

その後、クアトロを出てから、今回は夜行バスで東京へ帰ることになっていて少し時間があって、何か食べてから帰ろうと思ったけど、やっぱり梅田の街を歩くのは怖いですね。笑
一年前くらいに一度行ったことのあった喫茶店に行ってみたけど、席はいっぱいで、スルスルとスタバに吸い込まれるように入ってしまいました。せっかく来たのにね。笑
だけど、ライブの衝撃もあってそんなにお腹すかないし、すこしお茶を飲んで少しだけ食べて、バスへと向かいました。


バスに乗り込み大阪ってもうそうそう来ないだろうな〜という個人的な思いを込めて、スクーターズの涙のブレイクアウェイを聴きました。

その後はまたアルバムファーストキッスを聴きながら、友達や家族に、ライブ見てきたよ。エディに会ってきたよ。って連絡したりして、また涙が出てきちゃいました。

途中サービスエリアで、そうだ漬物買わなきゃ!と思って漬物を買って、なんかようやくお腹が空いたのでソフトクリームを食べました。

その後はまたファーストキッスを聴いて、無事眠りについて気づけば新宿!
本当に睡眠導入剤。どんな時でも安心させてくれる。

長い旅はこれで終わり。
各地でライブを観たであろう人たちと語り合えたらなぁと思います。

アルバムも出ることだし、また彼らの優しい音楽に包まれる日を楽しみに生きていくことにしましょう。

まだ聴いたことないみんなも、寝る前に布団をかけるような気持ちで流してみてくださいね。

エディと私。
ピンクのペンかわいいね!なんて話をしながらサインをもらった時。
エディのサイン!
到着して既に震えていた時の写真。
ルミさんも遊んでくれてありがとう🧡
よく食べ切れたなぁと思う駅弁。
Fairground Attractionコレクション!新譜も2枚になりましたね。
アルバムを購入した日の私。


大好きな漬物。
元気をもらった、先のトガったアイスクリーム
道中読んでいた本。


最悪の6月だったはずが、とてもいい終わり方をしてくれて、私の身に降りかかった嫌なことまで全て愛でてしまいそうです。

これからもたくさん彼らの音楽に包まれて日々を過ごしていくことでしょう。

また観れたら良いなぁ。

special thanks
ちゃーべさん、とみーさん

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