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編集部ピックアップ『帰ってきたじいちゃん』

作品紹介

感動のお盆エンターテイメント。お盆に久しぶりに再会した祖父と孫でキャバクラに行くお話。一話完結、約5000文字

著:塚田浩司

生き返ったじいちゃん、受け入れる家族

この作品、短い小説なんですが、ショートショートとしてすごく楽しい作品でした。
軽快なのりとほんわかほっこりするストーリー。

何よりも、おじいちゃんが、ずる賢いかわいい。のです。

主人公のユウタは専門学校の講師で美術の講師をしているが、祖父に会えた喜びと同時に飛来した思いは「祖父に見せられる絵がないこと」

昔からことあるごとに祖父に絵を見せてほめてもらっていたユウタは今の自分の進路が、悪くないと思いつつも、どこかで誇れないことに気づくのです。

 そんな思いをよそに、じいちゃんはユウタを誘ってキャバクラへ。孫と祖父のキャバクラ巡りは、とても不思議でなんとも言えない恥ずかしさとかわいらしさがあります。

 はしゃぐおじいちゃん。照れる孫。いいなぁ。この雰囲気。

けれど、そんな楽しい時間はあっという間に終わりを迎えてしまいます。死んだじいちゃんと過ごせる奇跡は、本当に短いものだったのです。

 今の自分に足りないもの、今の自分が欲しているものを生前のようにじいちゃんのおかげで理解できたユウタ。感謝を胸に、眠りますが……


そして、最後は衝撃のオチ! このオチが上手い! 思わず笑っちゃいました。

さらっと読めるので、ぜひ読んでみてください!

作品URL
https://sutekibungei.com/novels/2bd553f9-da14-4ac5-b719-9b9fbb4355f1

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