編集部ピックアップ『オイラはブラックサンタクロース』
年末感って皆さん何で感じていますか? 昔はTVの特番が多くなってきて感じていたのですが、いかんせん最近全然見てなくて、気づいたらもう大晦日間近・・・・・・。
お餅が好きです。編集部の高橋です。
それでは今週のピックアップ!
作品紹介
ブラックサンタクロースはドイツの伝承です。悪い子を袋に入れて叩いたり、豚の臓物を撒き散らしたりするそうです。
本作に出てくる黒サンタくんは、クリスマスイブの晩、サンタクロースのソリにぶら下がって、浮かれ騒ぐ人々に小さな悪戯を仕掛けます。
なぜそんなことをしているのでしょう?
実は……。
さあ、孤高のクリぼっち、黒サンタくんのお話のはじまりですよ!
著:はなまる
ブタの内臓はぶちまけません!
児童小説タグの付いている本作、ホラーでもスプラッターでもないのでぶちまけるシーンはありません。
むしろ、ブラックサンタはおじいさんでもありません。ほわほわした、かわいらしい男の子という感じ! そしてめちゃツンデレです。
さらにいたずらが可愛い!
例えばクリスマスケーキの上の苺を、ひとつ残らず食べちゃう。
シャンパンと、ジュースのラベルを、取りかえっこしちゃう。
それから……プレゼントのリボンを、全部固結びにしちゃう!
ツリーのかざりを、毛虫に変えちゃうのも面白かったな!
何でもやっちゃう! 可愛くやっちゃう!
でもやばい! イチゴ全部食べちゃうのは、僕なら怒っちゃう!
ジュースとシャンパン変えたら大変! 子供の僕なら酔っちゃう! 『今日の息子はクリスマスだからかテンション高いなー』とか父上が思っている間に、倒れちゃう!
ツリーの飾りが毛虫に変わってたら僕なら卒倒するし!!
プレゼントのリボン固結びにされてたら、早く開けたい少年少女な僕がイライラしちゃう!!
と、まあ、かわいらしい悪戯をするブラックサンタさん。一人の赤ん坊を目の前にして、とある記憶を思い出してしまします。
それは、まだブラックサンタになる前のお話
ミーナのお兄ちゃんだったブラックサンタ君。お母さんに頼まれてまだまだ赤ん坊のミーナの様子をみることに。
けれど、ベビーベッドの柵が落ちて、ミーナが一緒におっこっちゃう!
助けようとするブラックサンタ君。けれど、その手はミーナを掴むことができず、落っこちてしまいます。 泣いてしまったミーナを目の前に、ブラックサンタ君は家を飛び出しました。
後悔に苛まれるブラックサンタ君。クリスマスに浮かれる街の様子に嫉妬して、ひねくれて、黒い気持ちがあふれ出て! ブラックサンタになりました。
みまもるサンタさんと優しい結末
悪戯ばかりのブラックサンタだけども、本当は優しい男の子。さすがサンタさん、分かっているんですねー!
自分は悪い子だと思い込んでいるブラックサンタさんを助けてあげるその方法がステキ!
あと、ミーナが可愛い! 良い子! きっと彼女にとっても最高のクリスマスになったと思う!
子供に読んであげたいステキな物語でした!
作品URL
https://sutekibungei.com/novels/7ffa76c8-d676-4039-8d1b-b5e095b74876
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