見出し画像

編集部ピックアップ紹介① 群青のアトリエ

 こんにちは! ステキ編集部カワカミです!
 ピックアップ・ブンゲイの作品、ひとつ目は如月芳美さんの『群青のアトリエ』をご紹介!

ひとりぼっちだった女の子が絵に出会い、そして恋を知る温かいヒューマンドラマ作品です。


作品紹介


注意欠陥・多動性障害(ADHD)に悩む瑠璃(るり)は、中学二年で不登校になってから約二年の間、近くの図書館で絵を描いて過ごしていた。
そこで出会った一人の男性。 今まで会った事の無いタイプの彼に彼女は強く惹かれ、彼の仕事場に出入りするようになるが、そこにはもう一人出入りする同い年の男の子がいた。 素敵な大人の男性と、憎たらしいけど少し気になる男の子。
ADHDの彼女をきちんと受け止めてくれた二人との関係は――。
(作品紹介文より引用)

みどころ① 主人公・瑠璃の成長


 興味のあること、思い立ったらすぐ行動しないと気が済まないし、会話も自分の興味の話題を言わないと気が済まない。よく言えば自由奔放・悪く言えばワガママすぎるがゆえに自分の居場所ができず、心の壁を作ってしまった彼女が、澤田のアトリエに通うようになり少しずつ他人への興味、他人との関わり方を学んでいきます。
 絵画の師匠である澤田永遠への憧れ、そしてライバル(?) の湊人に追いつくため。絵画に取り組むことを通して、彼女の成長が丁寧に描写されています。

みどころ② 恋模様、登場人物達の関係性の変化


 瑠璃の周りにいる人々との人間関係もまた見どころのひとつ。瑠璃が絵を上達していくのと同時に、憧れの対象だった澤田への気持ちは好意へと変わっていきます。一方で、湊人に対しては気に入らないけど良い奴、という印象ですが、言い合いやケンカをしつつも、瑠璃に真正面から向きあってくれる湊人は瑠璃と良いコンビに見えます。
 年の離れた大人との、また凸凹な同年代との関係の変化も、この作品の魅力です。

作品URL


https://sutekibungei.com/novels/da6206a0-a1ab-4625-91a5-47b45dc9d37a

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?