編集部ピックアップ『アバンチュールサウンド~君の音が見える世界へ~』

明けましておめでとうございます。皆様、今年もよろしくお願いします。
ステキ編集部の高橋です。

時は金なり。ということで夫婦そろってやりたいことが多すぎていつも時間がないと何かに追われている高橋家ですが、食洗機を買いました! 赤い家計が真っ赤です!
けれど30分×30日=15時間も浮くんですよ! 15時間あったら沢山遊べる!!(←本末転倒)

さて、今週のピックアップです!

作品紹介

アバンチュール。彼女をコインランドリーで拾わなければ、僕は永遠に知ることのない言葉だった。この言葉の意味を知りたかった。けど、ずっと知りたくなかった。僕に奇跡の音が響いた特別な冬の恋物語。
著:根本美佐子

私の弾く曲を、もう一回聴きたいって思ったら、その上着くれない?

主人公は家の近くのコインランドリーで小汚い女性に声をかけられるところから物語が始まるのですが、この女性、秋も深まる季節だというのに、薄着裸足、さらにはお風呂入ってない匂いするしで、できることなら関わりたくない! と主人公は思うんですね。適当に返事して、さっさと退散だーって思っていたのだけども!!

彼女の弾く曲が、歌が、主人公を放さない。

4日間。4日間も悶々とした主人公は、もう一度コインランドリーに。
そこには、4日前まで主人公のものだったジャンパーを着たあの女性がいた。

 主人公は自分の家で彼女をお風呂に入れてあげる。そのお礼とばかりに、彼女は主人公の仕事であるゲーム音楽や効果音を全て完璧な状態で作曲作成してしまう。

圧倒的な音楽の才能を見せる彼女、春名。温めたメロンジュースが好きな、自分の年もカレンダーを見なくちゃ思い出せない不思議な女性。

その日から、主人公と春名の"アバンチュール"が始まる。

春名かわいいよ。春名。

僕がこの小説で一番好きなところ。それは、春名さんが可愛いところ!!

大人の女性であり、けれど、庇護下に置いておかないと危なっかしかったり、けれどその考えがそもそも間違っていたり、とっても仲良くなった気がしたのに、何か不穏な男の影がしたり、なんともまー、春名さんを好きだ!かわいいっ!って思うと振り回されます。けれどそれがいい!

真面目な話、キャラクターの魅力はとても強く出ている作品です。もちろん、ストーリーも面白いし、構成もいい。章終わりの文章の引きが次のページへどんどん指を進めてしまうニクい文章力も素晴らしい。

けれど、どこが一番のおすすめ? と聞かれたら、春名さん!と答えます。
編集部でもキャラが良い!と評判でしたので間違いないかと! 僕の性癖だけではないはず!!

ラストシーンは見物

そして、色々あって、ドキドキでどうなるんだっ!!!という展開で迎えるクライマックス!(色々の中身は是非読んで! 読み始めたら最後まで止まらなくなるとおもいますよー!)

スカッと爽快!!! めちゃくちゃすっきりした良い終わりだと思いました。

まあ、春名さぁああんっ!ってなってる人にとっては、ちょっとさみしいかもしれないけど・・・・・・。でも! ハッピーエンドだから!!! これはきっとハッピーエンドだから!!!

ぜひ、読んでみてくださいね!!

作品URL
https://sutekibungei.com/novels/149357a5-ebe5-405e-9ce6-a11f4f7595bf

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