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美しいひともそうでないひとも、美しくなれる動画の愉しみ

初めてのスマートフォンを手にした親戚の中学生が、TikTokの撮影をしてみたいというので、一緒に撮影をしたり、TikTokの動画を研究したりして遊んでいる。今さらだけれど、TikTokってすごいんだね。いちばん感動したのは、何も設定していないのに、TikTokアプリでひとを撮影をすると肌はつやつや、目はくりくりと、かなり盛られた動画が撮れること。

Snowという写真のアプリも加工するとまるで整形したみたいにきれいな顔加工撮影ができて感動したけれど、TikTokのアプリはそれを超えている。

うちの母は、自分は年寄りだし、しわの増えた顔を撮影されるのは嫌だからとカメラを向けられることを拒むのだけれど、TikTokのアプリならば、きれいに映るから、逆に撮って欲しいと言うくらいだ。TikTokに出てくる子たちにきれいな子が多いな、と感じていたけれど、それもこの加工技術の効果もあったのかも知れないと今頃気づいた。

またTikTokは音や文字を入れたり、映像を編集するのも簡単でわかりやすいから気にいっている。いろんな加工フィルターも面白くて、なるほど、オトナでもハマる。
 
一方で、8ミリフィルム風に撮影できる動画アプリもスマートフォンにダウンロードして利用していて、これもまた味があって気に入っている。こちらの画像はピントが甘く不明瞭な感じがレトロチック。ノイズをわざと入れる機能もある。このアプリで撮影すると、クリアに顔が映らないことから、こちらも母から撮影許可が出る。
じっくり観ると、本物の8ミリフィルムとは違うのだけれど、8ミリフィルムの雰囲気は味わえていい。

8ミリカメラのアプリで撮影した映像
ホッピングをする女子中学生

「昭和7年に登場した8mmフィルムは、「プロでなくても手軽に映像を撮れる」と昭和40年代に人気が爆発。
子どもの成長記録や旅の思い出にと、1台約5万円の8mmフィルムカメラがピーク時には32万台も売れたほど」(※)だったらしい。
当時の5万円が今と比べると安いか高いかわからないけれど、今のように四六時中持ち歩いているスマートフォンで誰でも気軽に動画が撮れてしまう「進化」は振り返るとかなり凄い。

それにしても、「美しいひとは美しく、そうでない人はそれにりに」の昭和リアルがデフォルトのわたしにとっては、いまどきの動画遊びをするといろんな発見がある。

毛穴も映るというハイビジョンや4K映像の進化は、ある種、ありがた迷惑な話である、というひともいて面白い。
ありのままを映す、というのは、わりと嫌厭されるみたいだ。

*参考 レタスクラブ “日本唯一”で年商7000万円! 再び脚光を浴びる「8mmフィルム」


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