ちょうど良い時間
義父と初めて野球を見に行くためにチケットを取った。けれど、雨。その日だけ雨。雨で中止。やるせないとはこのことだ。所詮、毎日の中の一日だが。人込みに連れ出さなくてよかった、とか、思いのほか寒い中、屋外にいさせることにならなくてよかった、とか、後付けのツイてる理由はいくらでも挙げられる。けれど、やるせない気持ちは変わらない。こうして、どんどん、ダメになっていく自分がいる。小さな落ち込みが積み重なって、自分の生きる力を奪っていく。自分のことしか考えていない自分が、自己憐憫に陥っているだけだと、批判する向きもあろうけれど。ただ、自分に起きることはすべて正しいという高邁な教えの前には、なんの言い訳もできない。今ある自分は、全部正しい。元気が出なくても、落ち込んでいようとも、それもすべて。そして、今日は少し暖かかった。昼はこじゃれたカフェで、なぜか焼き魚定食を食べた。そんな一日が過ごせたことも、全部正しいのだろう。高邁な教えに乾杯。完敗。