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生きている荒川良々

荒川良々という俳優さんがいる
不思議な名前だ
あまちゃんとかに出てた人だ
名は体を表す、のか
今日はそのお話ではない
生きているとだんだん苦しくなるというお話
統計によると、30代~40代が人生で一番つらい時期らしい
子育てとか、共働きとか、中間管理職とか、なんやらかんやら
ところが、それを過ぎると、だんだんと幸福感がアップしていくらしい
そして、ついに80代を迎えると、人生観のパラダイムシフト(胡散臭い)が起きて、幸福感がマックスになるらしい
でも、どこで統計取ったんだって
どっかのお金持ち集団?
それともフーテンの寅さん軍団(そんなのはいないか)
概ね50代になると親の介護が始まって、親が長生きして衰えていけばいくほど、どんどん精神的にも肉体的にもしんどくなる(そして金銭的にも)
ようやく介護を終えた頃には60代を迎え、体力的にびっくりするくらい衰える(聞くところによると、60の壁と63の壁があるらしい)
ライザップに行こうにも、既に膝をやられていて、スクワットもできない
(ぐるぐるぐるぐるグルコサミンでは治らんのだ)
年金がもらえるのは普通にしていれば65からだから、それまでは老骨に鞭打って働く
週5日勤務では体が悲鳴をあげる
給料は再雇用だと現役の半分
とはいえ、やることは現役のときと同じが、ベテランとかいうカテゴリーに分類されて、余人に代えがたいとか適当な理由をつけられて、次々と難題を振り分けられたりする
にもかかわらず、年が大分下の上司に、なんとかことをうまく運ぼうと努力したことを根底から否定されたりする(そうする根拠はなんだ、なんに基づいてそうするのだ、と。正論居士はいつも正しい)
休日は疲れ切って、体力づくりなんぞをする力も残っていない
そもそも精神的にやられていて、何の為に生きてるンだかなあ、などと独り言ちたりする
そうして身を削っているうちに、とうとうリタイヤする年齢になって、外国旅行でもしようかなんて思うのだけれど、既に海外まで何時間も飛行機に乗る気力、体力が尽きている
そのままいつかは病に伏すのだろうと漠然とした不安の中で、年を重ねて行く
自分の親などを見送ったことを思い出すと、最晩年はとても辛そうだったなと思い当たる
思うに、楽しいのは、親の金で食わせてもらっている間かもしれない(まあ、それはそれでいろいろままならないこともあるのだけれど)
その時期が辛い人生だったとしたら、その後に巻き返せる人は、多分それほど多くないのではないか、過去を払しょくできた人は、とてもラッキーだったのではないか、そんなふうにも思ってしまう
もちろん、これは、なんとも言えないのだけれど(そんなことはない!きっと良くなる!!と強く言いきれればいいのだけれど)

そこで荒川良々
荒ぶる川に揉まれながらも、日々良くなり良くなる
そうありたいと願うことしきりなのでありました
むりやり〆に入っておりますが
おあとがよろしいようで
みなさまよい週末を
(はばないすういーけんど!)



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