見出し画像

舞い落ちる日々

日々は過ぎ去っていく。一生懸命、明日を思い、時の過ぎるのを願い、夜、床に就く。決して生き急いでいるわけではなく、苦しい時間から早く逃れたいだけ。大した苦しさではない。ただ、居心地が悪い時間が過ぎていくのを待っている。笑顔を作り、人と話し、少しでも居心地の良い時間を醸し出そうと努力はする。そうすれば、辛い時間も、少しは軽減する。そうやって、毎日を過ごしていく。日々が舞い落ちて、落ち葉のように積み重なっていく。ずいぶん長い時間だったように思うけれど、積み重なっているのは、それほど深い層ではない。舞い落ちるほどの軽い日々なのだから。今日も、夜が来た。音楽を聴き、少しの時間を楽しむ。楽しむ。楽しんでいるのだろうかと疑問にも思うが。あとは、寝るだけ。以前から、ずっとそうしてきたように。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?