無駄遣い

仕事はなるべく定時に帰るようにしています。前の自分なら、やろうと思ったことが終わるまで残業して、仕事をやっつけていたところです。それは、もうやめ。体がきついのもありますが、そんなことをしていたら、人生の時間があっという間に過ぎてしまうから。実際、もうこんな時間が経ってしまったのかと思うことが多くなりました。あのテレビ、もう１０年も前だったのか。最近多く放送される昔のテレビ番組の再放送や再編集を目にして、その放送年が画面に表示されると、驚きを通り越して、もはや恐怖を感じるのみです。やりたいこと、楽しいこと、有意義なこと。持ち時間を無駄にしないようにしないと。思い返せば、この数十年、いやもっとかも、人生の無駄遣いをしてきたように思います。しんどい毎日をやり過ごし、生まれ変わったら、こんな人生じゃない生き方がしたいなどと、愚にもつかないことを考えていました。いや、今もそんな気持ちが、頭の中で寄せては返します。それでも、今からでもできることを、少しでもやろう。昨年、体を壊してから、無理して仕事をしないように心掛け、ようやくこの頃になって、そう思えるようになりました。自分の叶えられなかった「望み」をどう実現していくか、これまでと変わらずに、分からないながらも、気持ちだけは、前に向かっていこうと思います。こう書いてきて、至極まっとうなことを言っているに過ぎないとは思いますが、そうすることが、自分への「孝行」だと、そんなふうに考えています。