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妖精予備軍【童貞】

どうも皆さんこんにちは。
現役大学生の野望です。

突然ですが皆さん。
ネット界隈でまことしやかに噂される
「30歳を超えて童貞だと妖精になる。」
という話をご存知だろうか?
一説によれば、「魔法使い」という話も…
兎に角、30歳以上の童貞は石仮面を被らずして
人間を辞めるのである。

私がこの説を知ったのは中学生の頃である。
当時の私は、「妖精?ならよくね?」とか
思っていた。
しかし、それは間違いであった。
なんて浅く、愚かな考えだったのだろうか。
確かに、ディ○ニーなどの物語の妖精は
美しく、煌びやかで良いものだろう。
だか、この場合は別である。
童貞が進化して成ることできる妖精は十中八九

妖精を名乗る悲しき敗北者

なのである。
そこには、可愛さのかけらもない唯のアラサーが
いるだけだ。
妖精という甘美な言葉に騙されてはいけない。

では、この話は30歳間近の20代後半から
残念ながら手遅れになった30歳以上の童貞にのみ
関係のある話なのだろうか?

断じて違う。

この話は貴方が童貞である限り、10代だろうが
20代前半だろうが関係あるのだ。
何故なら、この妖精化…ひいては、脱人間化
常に貴方のとなりに寄り添っているからである。
この状態を私は『妖精予備軍』と呼称している。

何を隠そうこの私も妖精予備軍である。
今年、二十歳になった私であるが
この20年間まともな恋愛をしたことがない。
では一体何故、大学生であるこの私が未だに
予備軍なのか?
今回は、私が大学に進学後も予備軍に甘んじている
経緯と私の周りの妖精予備軍たち奮闘の記録
記していく。

まず、読者諸君に聞いてみたい。
大学の恋愛事情にはどんなイメージがあるか?
きっと、多くの場合。
サークルなどでの素敵な出会い。
美男美女との酒池肉林。
親元を離れた真の自由恋愛。
などのイメージが挙がるだろう。
私もそうだった。
きっとこのパブリックイメージは間違いではない。
しかし、私の場合は違ったのだ。

第一志望ではないものの見事大学合格を勝ち取り、
誰も私を知らず、また誰も知り合いのいない
全く新しい土地での新生活。
私の眼前には薔薇色のキャンパスライフ
広がっている。。ハズだった。。

いざ、行ってみるとどうだろか?
クラスに異性がいないのである。
見渡す限りの野郎たち。
思わず目を疑った。
共学とは一体なんなのか?
詐欺すら疑った。
だか、冷静に考えれば辻褄もあった。
何故ならここは工学部であったからだ。
何という誤算。
世に言うリケジョも化学にはいても
工学部にはそうそういないものなのであった。
だが、絶望のみが広がっていたわけではなかった。
類は友を呼ぶのである。
大事なことなのでもう一度言おう。

類は友を呼ぶ

そう、ここには大量の妖精予備軍が揃っていた。
中でも妖精どころか野獣と化していた私の友人
Kの行動力は凄まじかった。

そうそうに学内恋愛を諦め
今流行りのネット恋愛。出会い系アプリを始めたので
ある。とてつもない時間と労力、金銭を注ぎ込んでいた。
それを間近で見ていた私を含める妖精予備軍の面々は
Kを応援することに決めた。
ちなみに、それまでは醜い足の引っ張り合いをしていた。その醜さたるやお釈迦様なら蜘蛛の糸を切りガンディーですら激怒したであろうほどだ。

その我々が応援をした。
理由は簡単。
石橋を叩いて渡る』のはリスクを伴う
石橋を叩いて『渡らせる』分にはノーリスクだからだ。
つまり、我々はKの乗った船が泥舟か。はたまた
ユートピア行きの勝ち舟かをKを生贄にして確かめたのだ。

結果から言おう。
Kの乗った舟は、

悪魔の取り憑いたゴーストシップだった

泥舟よりも酷かった。
泥舟なら沈んでも自分で泳げばよい。
ただ、運悪くKの舟は乗ったら最後、生きては帰れない地獄行き一通のゴーストシップだった。
感のいい読者諸君なら薄々気付いているかも
知れないが、そう。
彼は、美人局にあったのだった。

ある女性とマッチング後、数回のデートを重ね
仲を深めたと感じたKは、我々に脱予備軍
計画をキラキラとした目で語っていた。

K「この週末、俺はやる。〇〇ちゃんを呑みに誘って    
酔ったところをホテルに連れてく!」

その様な計画を我々に生き生きと語り、
我々はその日の午後、彼と避妊具までコンビニで
購入していた。
この計画。中々の外道である。
今回はKの尊厳のためオブラートに包んだが、
実際の計画はこれよりも念密かつ狡猾で
友人でなければ野生のポリスメンに通報していた
ほどであった。
当たるべきバチが当たるべき人間に
当たったのである。しかも効果的に

そんなこんなで無事。
妖精予備軍への原隊復帰を果たしたKを
我々は歓迎した。
我々の予備軍脱隊はまだ先になりそうである。

あとがき
さて、私のnote投稿3回目はどうでしたでしょうか?笑
今回は肉薄した社会問題ともいえる事柄をテーマに書いてみました。笑
一体、何がいけないのでしょうね?
顔?性格?挙動?はたまた全部?
何にせよ、20年間まともに女性と接していない輩がいきなり大学で…しかも競争率の高い工学部で童貞卒業ないし彼女を作るなんていうのは砂漠の中のビーズを探すくらい難しいのかもしれないです。
私自身、もしも本当に妖精もしくは魔法使いになれたら童貞を無くす魔法を使おうと考えています。
応援してね。
いや、、応援されたら困るかな…
とにかく、この記事を楽しんで頂けたなら幸いです。
では、またどこかでお会いしましょう。

野望万歳

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