# 10 悩める人間
本日は貝原 益軒没後309年である。人間の生命を尊んだ儒学者、薬学者と言われている。そんな日に生命を軽んじる戦争や暗殺、こんな話題は心苦しいのだが、現実から逃避もしたく無いので、あえて覗いてみる。
報道によると「プリゴジン氏の死がプーチン政権による暗殺だったのか明らかになることはないかもしれません。
ただ、戦闘が長期化する中、プリゴジン氏を追悼する動きはウクライナ情勢に影響を与える可能性もあり、注視する必要がありそうです」との事。
更に報道によると、バイデン大統領は『「ロシアで起こることで、プーチンが関与していないことはあまりない」と述べました。プリゴジン氏が所有するビジネスジェット機が墜落した背景にプーチンが関与している可能性があるとの見方を示した形です。』との事。
憶測は世界中に広まっている。
所で、プーチンの立場で考えると、信頼していた部下が反旗を翻した訳だ。
紀元前44年、ローマの政治家、カエサルが暗殺されたとき、暗殺者の中に友人のブルータスがいるのに気づいて、 「ブルータスお前もか」と洩 も らしたと言われている。プーチンも同じ心境だったはずだ。
ロシアの元秘密警察のメンバーは「プーチンは彼を許さない。必ず抹殺する」と述べていた。
ルカシェンコ大統領は25日、首都ミンスクの大学の訪問中に『「プーチン氏の仕業だとは思えないし、プーチン氏に責任があるとも思えない」とし、「あまりにも荒削りで、プロとは思えない仕事だ」』と述べた。
彼はロシアである程度自由に行動する事を許されていた様で、プーチンから恩赦を受けていたと考えられていた。だが、プリゴジン氏がプーチンに頭を垂れ、謝り、命乞いをしたと言う話は伝わって来ない。
彼はネット上で、ロシアへ忠誠を誓い、愛国心を持って戦ったと再三、主張していた。
もし事故でないなら、誰かに瞬殺されたとも考えられる。ロシアの中では愛国者の死を悼む声も聞かれそうだ。
背後にプーチンが居るとしたら、プーチンは図らずもプリゴジン氏を英雄に祭り上げてしまった事になる。
「敵の敵は味方」と考え、ウクライナに味方する側にも彼の死を悼む人が現れるかもしれない。
人間は複雑です。
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