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# 68 悩める人間

訃報を伝えるファックスが届く。私より12才も若い仲間が亡くなった。
部下として働いてくれた。感謝の念だけである。
歳をとると、次々と仲間が居なくなる。自分が取り残されて、孤独感に包まれてしまう。そんな気持ちは老化なのかもしれない。
 今回、老化について考えてみたい。

漸進法を使う。

1。老化してゆくと、怒りやすくなる、孤独感に苛まれる、無気力、など色々な心理現象が現れる。
2。そうと断言するのはどうかと思う。高齢者になっても若々しく生きている方もいる。彼らは自分を老けてしまったと枠にはめることはない。
93歳で、現役ゴルファーであり、ゴルフ技術を磨くために週1回のレッスンに通っている知人がいる。彼は背筋がピンとしていて、姿が美しい。
2。例外を見つけるのも良いが!老化をもっと科学的に捉えたいのだが。
「加齢によって脳は萎縮するが、均等に萎縮するわけではなく、前頭葉が最も早く萎縮する。この萎縮は、早い場合は40代から始まるのだそうだ。」怒りが収まらない、意欲が湧かない、柔軟性がなくなるといった多くの症状が現れる。
老化による認知機能の低下は長谷川式認知症スケールで判定している。これも科学的なアプローチと言える。
3。CT,MRIの解析などで脳の老化は視覚的に捉えられる。それなりに説得力もある。しかしそれら科学的な視点と異なる意味での老化の捉え方もある。
4。意味がわからないのだが?どうゆう事だ。
5。老化を意識という視点から見ると違った景色になる。
6。意識という世界にこだわり続けて来たのが哲学であろう。哲学の見解と科学の見解には相違があるのだろうか?
7。似て非なるものであろう。
例えば、ある国では、一定年齢を越すと、医療保険は適応範囲が極めて狭まる。老化に対して救う意識はさらさら無いようだ。
コロナ禍で、多数の老人が犠牲になったイタリアの例をあげる。介護保険もなくて、老人は家庭内のコロナ感染で命を落とした。
施設介護がメインの日本では介護施設の壁に老人は守られていた。
日本には古くは老人を翁(おきな)、嫗(おうな)と呼び、尊ぶ文化があった。日本人の老化や老人に対する意識は西欧と共通では無いのだ。
哲学者メアリーミッジリーは文化とは自然現象だと言った。蜘蛛が巣を紡ぐと同様に人間は文化を紡ぐむと表現した。
もし、それが真なら、日本人は西欧人と違う文化を紡ぐできたことになる。
何かしら深いことを示唆しているようにも感じる。

日本人は日本文化を紡ぐのが自然(現象)なのでしょう。介護保険も日本の文化なのです。





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