部活で経験して欲しかったこと

学校が休みであれば当然部活もできません。

今年の全国大会の中止が決まったことで

今までの努力は無駄だったのか

と肩を落とす学生もたくさんいます。

確かに、競技という面だけ見ればそうかもしれません。

そんな時に考えたいのが

何のためにやってきたか

ということです。

良い結果を出すためだけにやってきたのであれば

無駄になったと感じるかもしれませんが

部活を通して心身共に成長できたと考えられれば少しだけ気持ちが楽になるかもしれません。

そして指導者である私は競技結果以上に、学生には部活を通して経験して欲しいことがあります。

それは

何かに没頭する感覚

です。

部活と一口に行っても

日本一を目指しているところもあれば

たまに集まって楽しく活動するのが目的のところもあるでしょう。

まあでも正直目的はなんでもいいのです。

どっちが優れているとかいう問題ではありません。

どんな環境だろうと

その瞬間に没頭できていればそれで良いのです。

例えば、甲子園常連のチームに所属しているけど

練習中は不満ばかりだし、早く帰りたいと思っているのであれば

どんなに結果が出ても将来には生かせないでしょう。(その肩書きだけは生かせるけど)

ですが、たとえ初戦敗退でも

練習や試合中は

頭の中がそれだけに集中していて

時間があっという間に過ぎてしまった

という感覚が得られれば

必ず将来に生かされます。

何が言いたいのかというと

結局、人は

幸せだ

と自分で思えたら、幸せなのです。

そして、その幸せな感覚とは

何かに没頭する瞬間がどれだけ多いか

に比例していると思います。

綺麗事と思われたらそれまでですが

高収入でも、毎日やめたくて、サボりたくて、遊びたいけど遊べないのであれば

それは幸せだとは言えないでしょう。

ですが

収入はそこそこでも自分がやりたい仕事ができて、働いてる時は没頭していて時間があっという間であれば

前者より幸せ度は高いでしょう。

もちろん、理想は

自分がやりたい仕事をしていて、働いている時は没頭していて時間があっという間な上、収入も良いことですが。

そんなものはないと思うでしょうけど

それはただ知らないだけだし

まだ無いだけなのです。

本気で探せば見つかるかもしれないし

無いなら自分で作ってしまえばいいのです。

部活は、将来の幸福度に関係していると

そんな気がしてなりません。

今回、残念ながら夢を閉ざされてしまった

学生たち。

進学後も続けるならそれで良し。

今回の件で、部活がないから別の夢中になれるものを見つけたらならそれも良し。

最後にもう一度言いますが

一番経験して欲しいのは

何かに没頭する感覚

です。


#部活
#没頭
#学生


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