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#107:畑を耕す(新しいことをする時のコツ)

新しいことを始めるのは、沢山のインプットを得るし刺激も多いのだけれど、それだけでは何か生み出すことはない。むしろその領域を広げたことで、既存の一部がオフラインになる。

どうやら新しく畑を耕すことのように思う。

耕す

そこは知ってはいだか、未だ自分の足では訪れた事がない場所。もちろん土も硬い。まずは、この土を掘り返し耕すところから始まる。

種が蒔けるように、ふわふわの土になるまで耕し水を撒く。そしてよき日に種を蒔く。

この耕すまでの工程で満足する場合がある。自分の領域が広がったような錯覚。まだ何も結果は出ていないものの、未踏の地を耕し、自分の領地にしたようなある種の征服感。

あとこの耕す工程がかなり重労働(しんどい、緊張感ある等々)であることが多く、この段階を越えたことで一定の安堵と満足を得ることも要因のひとつかもしれない。

種を蒔き育てる

しかし、その土地を耕すだけでは何も育たない。そこから種を蒔き、水をやり、芽が出たら間引いたり、雑草を抜いたり等、収穫までには耕すよりも長い時間と手間が必要になる。

ましてや、うまく収穫できれば良いが、途中で枯れてうまく育たないこともある。これらの大変さは予め調べれば分かりそうなものだが、いざ実際やってみないと実感は伴わないし、それで尻込みしていたら何も始められない。

手が回らない時に

そうして、手が回らない時にありがちなのは、新しく始めたことが続かなくなること。

やはり歴史が浅いので習慣化されていなかったり、改めて目的を問い直したり、色々と言い訳を並べ立ててやめたり、挫折したり。

これはこれである程度仕方ないのだが(予想できないこともあるし)、何かに突き動かされて始めたのであれば本当は続けたい。また仕事や続けるのが必要なことであれば、そう簡単にはやめられない。(もちろん状況に応じて、スパッとやめることが望ましい場合もある)

実は冷静にみると、端的にキャパオーバーしているだけのことが多いので、その辺りをコントロールすると、うまく継続することができる。

決断とは、やめることを決めること

何か新しいことを始める時には、いまの生活にプラスアルファで組み込みがちなため、これまで書いたようなキャパオーバーに繋がりやすい。(少なくとも自分の場合は)

どこかのPodcast (ゆる言語ラジオ?)で聞いたのだが、決断とは「何をやらないか決めることだ」という。やることとやらないことに線を引くのだ。(determineのtermは[終わり]を意味するらしい。terminateは終結するだし)

要するに、新しいことを始めるには、自分の耕す畑の範囲を冷静に見極める必要がある。既存の何かを終わらせない(terminateしない)といけない。

これまでやめたこと

時系列や粒度はバラバラだが、新たな習慣や何かを始めるにあたり、これまでやめたことを3つほど思い返してみた。

●会社(前職)

転職とは、新たな会社で働き始めることでもあるけど、前の会社を辞めて既存の仕事から全て解放されることだったりもする。もちろんそこで得たもの(人との繋がり、経験、知識)は、その後に続くものもあるけど、ゼロクリアして新しく始めるのも良いことだと思う。むしろ、前職ではこうでした、とはなるべく言いたくない。(聞かれたら答えるけど)

●スマホゲーム

通勤時や隙間時間についつい手持ち無沙汰でやっていた。ゲームを攻略する(ランキング上げる)ほどの凝り性でもないため、本当に暇つぶしだった。通勤時は良いが、家でもスマホを開くと半自動的にゲームをする自分に嫌気がさして全部アンインストールした。(今もたまに詰め将棋はやる。ただ相当頭を使って疲れるので頻繁にはやらない)

●ニュースアプリ

今もNewspicks は入れているが、スマートニュースとか、他のニュースアプリは消した。無限に芸能ニュースとグラビアが出てくるし、それを次から次に見て消費している自分がいて、またそれらが表示されるという悪循環。ほとんど自分にとって不要な情報しか消費していないことに気づいた。(Newspicksはそういう情報がなくて良いが、たまにスポーツニュースは欲してネット検索する時がある)

最後に

先月くらいから、新たなことを思い付きでいくつか始めた自分(資格試験勉強、プール通い、ソロキャンプ)としては、最近、上に書いたようなことを痛切に感じている。まわらなくなってきたのでまた何かやめるか考えようと思う。(次にやめるとしたらSNS関連)

春、新生活を心機一転始める人は、既存の習慣をまとめて整理する絶好の機会と捉えて、始めることの前にやめることを決めてみるのも良いかもしれないですね。

長文を読んでいただきありがとうございます。

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