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お散歩記録 または本日の文化活動

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日常はセレンディピティ。
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#海

〈赤い電車で、うみべのえほんやに行く〉

三浦半島には京浜急行という赤い電車が走っていて、品川駅を出発点にして海に連れて行ってくれます。 父が勤めていた印刷会社の保養所が三浦海岸にあったからだと思うけど、小学生の頃、夏休みに家族そろって三浦海岸に海水浴に行ったことがありました。 少しごちゃごちゃとした街の風景から始まり、徐々に青い空と郊外の住宅街へと移り変わっていく赤い電車の車窓。靴を脱いで下に揃え、座席に膝をつき、窓ガラスにぺったりと顔をくっつけていたぼくは、飽きることなく車窓の外の景色を眺めていました。 津

〈館山にはやわらかな空気が流れている〉

先週末。桜が終わり春が雪崩れのように押し寄せてくるのを感じながら東京湾フェリーに乗った。 特に計画をしていたわけではない。久里浜港から船に乗ってみたくなった。なぜか海を渡ることに迷いもなかった。 行く先は館山。館山には、館山中村屋という昔ながらの(僕にとっては)パーラーがあって、いつかまた訪れるお店として脳みその端っこに刻まれていた。こういう場所をデスティネーションというのだろうか。 ともあれ、最終目的地は館山中村屋。あとは未定。 目的地と現在地の間にある物語もいつも予測

〈三浦半島に寄り添う島、城ヶ島〉

2021.02.07 ウイルスにみつからないように。 するすると海に向かう。 まるでかくれんぼしてるみたいに。 三浦半島の島といえば。 城ヶ島。 あとは、猿島、佐島。かな。 城ヶ島は橋を伝って車で渡れる。 ぽかぽかと、少し霞がかった春の海。 同じ様にかくれんぼしている人たちが 岩場を行き交っている。 そんな春の日です。 ********************************************** のどかな店先。 一番空いているお店でさざえ丼。

冬の海とパンケーキ。 2020.12.27

春も、夏も、秋も、冬も。 海が好き。 春は柔らかな陽射し、夏は青空天然色、秋は物悲しさを探しに。 そして、冬は...。 今年の冬。 「海が見たい」 ただそれだけで、海があることの意味があることを強く感じました。 鎌倉の七里ガ浜。 まるでハワイ島のカイルアコナにあるドライブインのようなお店。 Pacific DRIVE-IN。 ハワイにはない、冬の海。 モノクロームの冬の海。 一年中、青空天然色のハワイ。 カラフルなスパム・プレートとパンケーキ。 冬の海なのにハワイ

11月某日。 葉山、森戸海岸。

いつもとおなじ11月のようで、どこかいつもとは違う11月の風景。 12月ですね。 粛々と毎日を過ごしましょう。 森戸海岸から森戸大明神を望む。 トタン越しの江ノ島。 海の鳥居。ソーシャルディスタンス。 波と少女。 トビと防波堤。トビはなにを思う。 子供たちはなにを思う。 ああ、どっかに飛んでいきたい。 いろんなことに思いをはせる日々。 そんな森戸でした。 では、また。

風に吹かれて〜瀬戸内国際芸術祭〜

瀬戸内国際芸術祭、2019年秋。 ひとつひとつの島にそれぞれの歴史。 思いを巡らせながら、島を巡る。 どこにでもある、でもここにしかない日常の風景。 豊島 湧き水に恵まれ、段々畑が美しい島。 酪農、稲作、みかん栽培などが盛んな島。 けど、産廃問題など心の傷もある島。 芸術祭がやっていない時、別の季節に小豆島や高松とセットで、豊島美術館にきてみたい島。 直島 かつては金属精錬など工業で栄えた島。 今は、地中美術館、ベネッセハウスなどがあり、第1回目から瀬戸芸の中核をなす

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逗子海岸映画祭2019

尾道も坂の街、海の街。

三浦半島は海の近くまで山がせり出してきていて、坂やトンネルが多い。わたしが住んでいた横須賀も坂が多い街で、高台から見える海の風景が好きだった。 もともと埼玉県の大宮という内陸の、しかも平地で生まれ育ったわたしは海の近くに暮らすことに対する憧れが強く、東京郊外の小平という場所で生まれた相方の専務もそうだったかもしれない。結婚して、なんの地縁もない横須賀という街に引っ越すことに、二人のためらいは全くなかった。そして、たくさんの友だちもできた。 だからかもしれない、二人の旅行先

立石から逗子へ、海岸巡り。

午前中の立石海岸は冬の装い。 午後の逗子海岸は、少しだけ春の光。 曇り空に陽が射してきた。 青空と雲のグラデーション。 流れ着いたロープ。 春を待つベンチ。 立石を離れて、田越川沿いに、CINEMA AMIGOへ。 12:30からの上映は「黙ってピアノを弾いてくれ」。 珈琲を飲みながら、チリー ゴンザレスの半生を共有する。 曇り空の冬にはこんな空間が心地よい。 鑑賞後の逗子海岸には、少しだけ春の気配がしていました。 では、また。 #note写真部