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キーエンス財団による給付型奨学金は、次世代への投資!


みなさんはキーエンスという企業をご存知でしょうか。わたしは名前は知っていましたが、どのような会社かは知りませんでした。ただ、先日投資家について調べていたところ、返済不要な奨学金として学生へ投資をしているキーエンス財団の存在を知りました。

これから社会で活躍する学生に投資をするという考えは、若手起業家に投資するエンジェル投資家と似ているなと感じ、今回調査してみました。

滝崎武光氏が創業した日本が誇る企業

キーエンスの前身「リード電機株式会社」は1974年に滝崎武光氏が設立しました。その後1986年には「株式会社キーエンス」へと社名を変更しました。日本企業の時価総額ランキングで1位を獲得したこともあり、その後も常に上位に名を連ねています。

滝崎氏は2020年のフォーブス長者番付で世界47位、日本3位にランクインししました。保有資産額も約2兆1990億円、日本ではユニクロの柳井正氏、ソフトバンクの孫正義氏につぐ資産家です。

これだけの実績を残している一方で、、滝崎氏はメディアへの露出が極端に少ないことでも知られています。2003年のメディアインタビュー後は、滅多にメディアに顔を出していませんが、会長になった今でも経営に大きな影響力をもっているようです。

以前ご紹介した嶋村吉洋氏も滝崎氏への憧れから、メディアへの露出を控えているとのことでした。


付加価値の創造がキーエンスの存在意義

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1974年の設立以来、キーエンスは「付加価値の創造」を存在意義として、世の中に新商品を送り出してきました。

世の中にない価値を生み出すことに取り組み続け、新商品の約70%が世界初、業界初の商品となっており、世界のさまざまな業界のお客様に当社商品をご採用いただいております。おかげさまで世界のグローバル企業の中でも有数の優良企業として高くご評価いただけるようになりました。
引用元:社長メッセージ | 会社情報 | キーエンス

付加価値が高い商品を顧客に提供した結果、キーエンスの営業利益率は50%と高く、その数字が社員の年収にも反映されています。2020年に発表されたキーエンス社員の平均年収は1,839万円で、一般的な会社員の平均年収の4倍をこえています


 年収の高さはキーエンスの魅力のひとつであり、2020年の調査では、「男子学生が選ぶ就職注目企業ランキング」で、2位を獲得しています。


キーエンス財団は返済不要の奨学金を提供

キーエンスは2018年6月に「公益財団法人キーエンス財団」を設立しました。キーエンス財団は返済不要の給付型奨学金を学生に提供しています。

わたし自身も学生時代に奨学金を利用していました。 本来であれば、給付型奨学金を利用したかったのですが、条件が厳しく利用できず、貸与型奨学金を利用しました。

わたしのように給付型奨学金を利用できず、貸与型奨学金を利用している人も多いと思います。 キーエンス財団はこのような状況を打破すべく、奨学金の給付に乗り出しています。

現在、多くの方が経済的理由により奨学金を利用されておられますが、従来の奨学金は、その大半が貸与型であることから、卒業後の返済の厳しさが社会問題として取り上げられてきております。そうした中、国による給付型奨学金の拡充が図られるなどの変化もみられますが、大学進学を志す若者を支援する環境はまだ不十分と言わざるを得ません。このことから、安心して学業に専念できる環境作りに少しでもお役にたつことが出来ればと思い、大学進学を志す皆さんに対して、返済の必要のない奨学金による経済的支援を行うという考えに至りました。
引用元:代表理事ご挨拶|財団について|給付型奨学金『キーエンス財団』

次世代を担う若者へのさまざまな投資のかたち

いままで若手起業家に投資するエンジェル投資家について調べた記事を書いてきました。エンジェル投資以外にも、奨学金というかたちで 次世代を担う若者への支援を行えるというのは目から鱗でした。改めて、視野を広くして世の中にどのような投資のかたちがあるのか、情報を集めていこうと思います。


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