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想定外の災害に対応する建築とは? 〜年々悪化する災害〜

災害対応と建築。これは昨今、建築業界にいる人および、住宅・建築を買おうと考えている人たちの、一番大きな不安・関心事の一つである。

100年に1度来るか来ないかの災害が、毎年の様に発生して、ニュースでは家が流されたりしている。これが日本中至る所で起こっているという状況。

こんな時代に本当に家を買ってしまって、この先大丈夫なのかと不安になる。。。それは当たり前の感情だと思う。

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家というものは、そもそも風雨などの外部環境から私たちの暮らしを守るものであった。洞窟も、竪穴式住居も、みなそこからスタートしている。

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洞窟は、入り口は完全にオープンなので、風雨からは守られているが、寒さ・暑さは防げなかった。竪穴式住居は、すこーし進化して、暑さ・寒さは少し防げる様になったが、台風の様なものには耐えられなかった(と思う)。だんだん進化していき、現代の住宅は、想定される雨・風・雪・地震には耐えられるものになっている。すごい!!!

もはや限界である。

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最近は、想定外の災害が増えている。。。。。

1ヶ月分の雨や雪が1日で降ったり

聞いたこともない風速の台風が来たり

気温が40℃を超えたり

これまでにない津波、河川の氾濫、噴火、黄砂、地震・・・

気候変動などが急激に進行する状況において、災害規模は年々大きくなってきている。現在の建築基準は、「現在の」想定される災害レベルに応じて、それに対応する基準になっている。つまり、災害レベルが年々ひどくなっていくということは想定していないのである。

この様な状況では、これから家を建てよう/買おうとする人は不安で仕方ないと思う。

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ちなみに現在の状況を整理すると、建築物は想定される災害には耐えられる様に建築基準法などが整備されている。けれども、災害での被害に対しての補償は建築する側や売る側(ゼネコン、ハウスメーカー、工務店など)には基本的にはない。

災害に対する被害を補償しているのは、火災保険や地震保険といった損保保険である。けれども、あらゆる災害に対して火災保険・地震保険が対応しているかと言えば、100%何が起こっても対応できるとは言えない。

このまま災害レベルが年々上がっていけば、被害を受ける家屋の絶対数と被害レベルもそれに比例して高くなっていく。つまり損保各社の保険支払額も年々上がっていくことになる。これは、損保の業績を圧迫することを意味しており、彼らが想定できないものに対して、ここまでは補償するが、これ以上は補償しないなどといった閾値(しきいち)を設定することになるだろうし、その前に保険料が上がっていくはずである。

そうなれば、ますます家を建てる/購入するといったことを躊躇する人が増えていくことになってしまう。

では、この状況をどう解決していけば良いのだろうか?

私は、現在の家のあり方を変えなえればならない!と考えている。

そして、それに伴い、家の販売・メンテナンス・再販といった業界構造、そして建築基準法などの法規を含む行政、全てが変えていくべきだと思っている。

ではどう変われば良いのだろうか?

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最大想定しうる災害(雨・雪・風・地震)に対して

それらに耐えられる様な頑強な家を作る

ということから脱却しなければならない!!!


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