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ウマ娘からアニマルライツについて考える

こんにちは、せんです。
久しぶりに自炊を再開して、白米を食べる機会が増えました。

今日は絶賛大ブレイク中のモバイルゲーム「ウマ娘プリティーダービー」から、アニマルライツについて考えてみたいと思います。

飛ぶ鳥を落とす勢いのウマ娘

ウマ娘プリティーダービーとはCygamesが2021年2月にリリースした、実在する競走馬を擬人化した美少女「ウマ娘」を育成するモバイルゲームです。

売上がすごい、という話は今までちらほら聞いてきましたが、なんと4月売上が世界のモバイルゲーム売上3位に食い込んだらしいですね。
ウマ娘は日本の競馬を題材にしている日本語展開のみのドメスティックなゲームなのですが、それで多言語展開しているゲーム陣に食い込むのは相当すごいことです。

サイバーエージェントのゲーム売上が、今まで見たことないほど爆伸びしてるのも頷けます。

現実のウマたちにも及ぶウマ娘の効果

ウマ娘は実在する競走馬から名前を借りるだけでなく、史実に基づいたストーリー作り、細やかなキャラクター設定にも力を入れているため、既存の競馬ファンからも広く受け入れられる作品となっています。

制作陣のこだわりもあって、ウマ娘の推しと現実の競走馬の推しは当然リンクしやすく、ゲーム内で推しが出来ればそのモデルになった競走馬が気になってきます。

ウマ娘の推しと競走馬の推しがリンクした出来事として世間の注目を集めたのは、ナイスネイチャのバースデードネーションでしょう。

当初は目標額が2,000,000円だったが、初日に目標額を突破して新たなゴールを3,000,000円に設定し直すも、あっという間に予想をはるかに超えて10,000,000円超が集まった。404人から1,763,900円の寄付が寄せられた昨年の時も「凄いこと」だと引退馬協会の代表理事・沼田恭子さんは思ったそうだ。だが今年に関しては「金額よりも支援してくださった方が1万人以上というのが、本当に凄いと思っています」と驚きを隠せない。

ウマ娘の運営をしているCygamesも、競走馬や馬事文化への支援を行っているそうです。

そもそも競馬文化について考えてみると

では「ゲームのお陰で引退馬にもお金が回ってよかった、ウマ娘万歳!」といった結論でいいのでしょうか。

確かに引退馬が健やかに余生を過ごせるようにお金を回すことも大切ですが、根っこにある競馬文化について少し考えなければいけません。

以下、ナイスネイチャバースデードネーション記事からの引用です。

ナイスネイチャの誕生日の4月16日から5月17日までの間、ナイスネイチャ・バースデードネーションが行われている。...飼養者や馬主が助成金の制度を知らなかったり、2万円(地方競馬のダートグレード競走の勝ち馬は1万円)の助成金だけでは飼養経費を賄えないという理由から、繁殖を引退した後は牧場から出て行方知れずになってしまうケースがこれまでもあったと推測されるからである。

次に少し長いですが、NPO法人アニマルライツセンターの記事からも引用します。

もとより、ひたすら速く走らせるためだけに仔馬を産ませ育成すること自体が虐待です。
そのうえ、育成馬のおよそ半分は競走馬になれずに、乗馬用の馬として引き取られた先で虐待を受けたり、食用馬として売られ屠殺されて馬肉となる運命です。
競走馬になれてもケガや病気のリスクが高く、走れなくなるとほとんど治療されることはなく、成績が上がらず引退させられる馬とともに行く末はやはり馬肉です。
引退馬の中には、繁殖用として残される少数の馬もありますが、ごくごく一部の人気馬やきわめてまれな優しい馬主に飼われている場合を除き、ゆくゆくは屠殺が待っているということは同じです。

競馬文化において、馬は速く走るように育成され、質の高い仔馬を産まされ、その過程において脱落した馬は大抵の場合屠殺されています。

この犠牲の上に成り立っている競馬文化を素直に受け入れるべきかどうか、もっと個人がよく考えなければならないなと思っています。
少なくとも、競走馬に世間の注目が集まることを機に、既存の競走馬への福祉がもっと充実することを願っています。

今日はこの辺で~!

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