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長男の幼稚園から帰らない問題

まだ頭の中で整理できていないので、取り止めのなさだけになりそうですが、ご了承ください。
書きながら吐き出して、気持ちをまとめて行きたいと思います。

我が家の長男は、発達障害グレーゾーン。
私のいない場所では指示もよく通り、お友だちも大好きで特に問題もなく、
発想や目の付け所が独特で面白いと言われる子。

しかし、私がいるところではタガが外れたような、それまでとは別人と化してしまう。
私だけが長男の問題を請け負う形で、その他誰にも伝わらない困難さで、
最初は男の子だし、母親に甘えているだけという言葉を信じていたが、何というか度が過ぎている。

長男に関する事で私が一番困難に感じている事が、幼稚園から家に帰らない問題だ。
どこかに出かけると、帰りを渋るのは今に始まった事ではない。
時間を決めたり、家に楽しみを持たせたり、おやつなどで釣ったり、これをしたら帰ると言うものを決めたり・・・
あらゆる事をやっても、私だと帰らない。
(悲しいかなパパやおばあちゃんでも言うこと聞く)

それが今、幼稚園からの帰りで起きている。
普段はバスで帰ってくるのだが、このご時世でバスが利用できないため、問題が長期化している。

迎えに行っても、遊び続けて帰ろうとしない。
外遊びをしている時にお迎えの時間だと、長男も一度部屋に戻らないといけないのだが、中々戻らない。
そこから、帰りの支度もしない。
玄関に辿り着けない。
靴を履かない。
幼稚園の門から出ない。
駐車場まで歩かない。
車に乗っても後ろの席に行くなどして席につかない。
一緒にいる次男は長男のマネをしてふざけて、長男が動くと次男が止まり、次男が歩き出すと長男が止まる。
などをしていると、車にエンジンをかけて車の時計を見ると、軽く1時間経っていることが何度もあり
それを見ただけでがっくりと疲労感が倍になってしまうのだ。

15分くらいで済んでしまうことが、1時間。

そこで、幼稚園の先生に相談をして、今いい方法を試行錯誤中だ。
保育中は相変わらず問題はないようだが、お昼を過ぎた頃から疲れたような表情を見せたり、ぐだぐだとするようだ。

そんな長男が、なぜこのような行動をするのか
それは、
・幼稚園の生活から、家に帰る気持ちの切り替えが上手くできない
・幼稚園で過ごす間、緊張状態でいるため疲れをためやすい
・たまった疲れや緊張を、幼稚園で過ごす間に表現や発散を上手く行えない
・私を見ることで緊張が一気に緩み過ぎて、適切な行動を取ることができなくなる

と言うことではないか、と私は予想している。
それに加えて、幼稚園の先生からは
・新学期が始まったのにも関わらず、自分のクラスでの活動ではなく、毎日預かり保育という流動的でこれまでと違う過ごし方に不安を感じている
点も教えていただいた。

長男は、外では指示が通るので集団行動も行えるし、全体集会でも静かに座ってみんなの中にいる事も可能だ。
それは長男なりに外での自分として、幼稚園モードで過ごせているからであって、誰にでもある普通の行動だ。

ただ、長男はその中で疲れや緊張の状態で限界が来ても、表現が乏しい。
以前の記事にも書いたが、上目になって見る、とかその目の状態で頭を振るとか歩き回るとかで、
一見するとひょうきんな子がふざけているようにしか見えないのだ。
そのせいで怒られてしまう。
静かにパニックを起こしているのだけれど、知らない人からは怒られてしまう。

長男は、その行動をしたり、くるくる回る事で疲れや緊張を意識的に飛ばしているそうだ。
ただ、幼稚園の生活の時間でくるくる回ることはない。らしい。
幼稚園の先生方は見たことがないと言う。
そして本人も幼稚園では回らない、と言う。
その理由は聞いてみたが、いつも答えが返ってこない。

しかし、私が迎えに行くとくるくると回るのだ。
私が幼稚園でそばにいる時だけ、上目でくるくる回っている。

長男にとっては回ることは安心のための行動であり、クールダウンの行動なのだ。
これは先生方にも何度も伝え、先生からも幼稚園でも回っていいと話していただいている。
それでも長男の中には、幼稚園では回ってはいけないという強いこだわりのようなものがあるように思える。

毎日、一連の帰りの流れの中で起きた問題行動について解明するべく質問をした。
「あの時靴箱に登ったのは、どうしたかったのかな?」
「靴を履かなくて、お手伝いもしたけど足をバタバタしたのは、どうしたかったのかな?」
「もしかして、こっちの方がよかったのかな?」
「あの時何をしたかったのかな?」
家に帰ってしばらくして落ち着いてから尋ねると、いつも私にとっては斜め上の回答が返ってくる。

そうだったんだ!

と言うミステリーの犯人が分かったかのような、そんな爽快さだ。

「そう言ってくれたら良かったのに!」
と思わず言いたくなるほど。
言ってくれたら、すぐ叶えてあげられたのに。
言ってくれたら、長男だってスッキリしただろうに。

でも、それが上手くできないから、さああやって問題行動を取るしかなかったこともわかる。

今は問題行動の裏の気持ちを明らかにして、長男の気持ちを受け止めて、
明日はこうしてみようと伝え、先生方にも長男の気持ちを伝え、長男にもこういう時こういう風に言って良いよ、教えてねって言うしかできない。
そんな、無力感に襲われることがある。

そんな中、幼稚園の先生方が毎日毎日長男が上手く帰りの流れが進むよう、驚くほどたくさんの支援をしてくださっている。

長男の帰りの準備を視覚化して、カードを作ってくれたり、
準備やさようならができたらご褒美にシールを貼れる台紙やシールを作ってくれたり(これは次男の分まで!)
帰る時に他の子と一緒にいると気持ちの切り替えが難しいので、別の部屋で待たせてくれたり、
靴を履いて外に出るという流れをスムーズにするために、遊具経由で帰ることにしてくれたり、
私の車を幼稚園に横付けOKにしてくれたりと
あの手この手で長男が帰れるようにしてくれたのだ。

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