タイトル-01

傘づくりのはじまり#2

傘づくりのはじまり#1の続きです)

苦手だった雨の朝をきっかけに
「そうだ、傘づくりをしよう!」
と思い立った私は、

サンサンとした晴れの日でも
ポツポツと雨が降る日でも
毎日を楽しめるよう、

晴雨兼用の傘をつくることにしました。


傘には「小さな自分だけの空間を作れる」
という特徴があることから、
テーマに設定したのは「trip」

これが、私の初めての傘アートとなりました。

まるで毎日が旅行のように
行きたい場所へと連れて行ってくれる。
外に出ようよと手を引っ張ってくれる。

そんな、持ち主の相棒となる傘をイメージしながら
制作は進み、構想から3ヶ月。
5種類の傘ができあがりました。

ひとつひとつの傘には、
私の実際の体験や出来事をもとにした
小さなストーリーがついています。


「Flower」

麦わら帽子かぶって
白のワンピースを着て
お花畑に向かって駆けだしたい
小さな頃のあこがれ


「Country」

電車に駆けこむと 雨が降ってきた
ゆっくりと緑色から 晴れた風景にかわっていく


「Sky」

雨上がり 水たまりに映った空の風景
大きい木の隙間から 飛行機があらわれた


「Sea」

家族の恒例行事 海へ行く
小さい船に乗って
海岸から少しずつ離れていく 家族旅


「Town」

夏と秋の境目 電車からおりて
上を見ながら歩くと
建物がキラキラと溢れかえっている



これらの「trip」シリーズは
晴雨兼用傘なのでサイズも小ぶりで可愛く、
今でもお気に入りの作品たちです ♪

2014年に
京都のLOFTさんや、
ウェブショップで販売を開始したところ、
とてもありがたいことに
作った傘、全てが売り切れとなりました!

「trip」シリーズの傘たちが、
ご購入くださった方を
旅に連れ出してくれていたら嬉しいな。

今も大事に使ってくださっている方に
会ってみたいな。

いつかふらっと
街中で会えると嬉しいなあ、なんて思っています。

それから5年が経った、今年2019年。
私が傘づくりを再開した理由は
来週お話させていただきますね。


傘づくりのはじまり#3に続く。

サポートしていただいたお金は傘を制作するための口座に入ります。年々傘職人の高齢化、減少が進む日本で、熟練の傘職人は貴重な存在となっており、量産も困難です。SUSTOは、そんな数少ない国内の傘職人とともに、手作りだからこそできるこだわりの傘を少量ずつ丹精を込めて作り上げています。