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資産運用を体で学んだ経験のシェア


「お金に働いてもらう」のパワーワードにあこがれて

株が右肩上がりに増えるだけで投資しているつもりだった主婦の私が、2008年リーマンショックで大損失。その傷がいえた2009年ごろにあこがれたフレーズが「お金に働いてもらう」でした。

2歳と5歳の子供の世話に追われていたし、自分の退職前の貯蓄を3分の2を株の損に持っていかれて、心は疲れていたけれど、「お金に働いてもらう」というパワーワードに惹かれて資産運用の勉強を再開しました。

「もうお金をコントロールできない投資はしたくない。自分の判断力を磨くしかない。二度と負ける投資はしない。」
「日本の債務超過と人口減少、労働力減少から考えても日本の不動産投資はリスクがある。海外不動産を買う勉強をしよう」と有料の不動産の勉強会に通うことにしました。

そこで、生活費をキャッシュフロー収入が上回るとゴールになるボードゲームの勉強会に出会いました。
キャッシュフローを得るために不動産、ホームビジネス、株式を買ったり、ライフイベントの損失をサイコロでコマを進めていくゲームです。
大金を使う練習や判断力を磨く練習になり、1年間で20回ほどゲームをしました。

アメリカ人女性不動産オーナーとゲームをする

ロバートキヨサキのボードゲーム(数十年前発売のゲームです)

そんな時に、ある女性と出会いました。不動産を持っている友人に「私はいずれ海外で不動産を買いたい」というと「ちょうどアメリカの友人が日本の不動産を見に来ているよ」と紹介してくれました。

ボードゲームも英語版に変わり、一気にオールイングリッシュに。その女性以外は日本人だったので、英語が聞き取りやすく助かりました。

ゲームを途中でやめようとする私に彼女がNever give upを提案

このボードゲームは、最初にカードを引いて職業と生活の収入と借金が決まります。この時に私はすでに何度もゲームをしていたので、自分の引いたカードが、高給取りの散財型で一番上がりにくいタイプだと悟りました。
案の定、平均2時間で終わるサイコロゲームが3時間たっても上がりません。会場のレンタル時間の終わりも迫り、
空気を読んで私が「もう、途中で終わりで良いので後片付けしましょう。」というと突然アメリカの女性が「No,never give up!I will help you」と目を見開きこちらを見て強く言ってきました。

全員あがってすでに私、ひとりサイコロを転がす状態。そこに彼女が後ろから仁王立ちしてアドバイスしてくれます。ネイティブで早口だからアドバイスがわからない時も多々。私もあわてて我を失いそうになりました。
時間がたっても上がれずに、とうとうメンバーがレンタルスペースの延長をしてくれました。

なんでたかがゲームにここまで?

「なんでこんなことに、たかがゲームなんだから終わろうよ」と私は心が折れかかっていました。でも後ろに立っている彼女はものすごい集中力で私のキャッシュフローを見ています。

私はハッと気づきました。
「ゲーム(練習)で本気出せない人が本物の勝てる海外不動産を買えるわけないじゃないか。」
アメリカの女性は、アパートを日本で数棟買って帰るそうですが、何百ものネットチェックをして数十件現地視察を繰り返したそうです。
この粘り、この執念を私は理解しなくてはと気づきました。背中から炎が出るくらい真剣にゲームに向き合い、キャッシュフローの改善に頭を使いました。このアパートを買うべきか、株式で元本を増やしてからがいいのか、生活費の月々のローンを先に返済すべきか・・。

彼女の情熱をマネしてゴールできた

そうか、これはサイコロゲームだけど、運だめしではない。頭で収入と支出を繰り返しシュミレーションして、計算ずくで上がるゲームなんだ、きっと「お金に働いてもらう」は自分は何もしないではなく、頭脳労働の一種なんだ、と気づきました。

時に英語で後ろの女性に質問しながら頑張った時間は永遠にもあっという間にも感じられる没入した時間でした。

ついに支出をキャッシュフローが上回ったときに涙が出るくらい嬉しく、女性も健闘をたたえて抱きしめてくれました。

そして、その後30分ほど英語で不動産売買のポイントについて、当時ただの主婦の私にレクチャーくださいました。
★たくさんの物件をみること★市場価格を調査すること★Wi-Fi(15年前はついている物件は少なかった)など物件のメリットを初期投資で上げることなどなど

そして最後に「年利最低10%を確保する物件にすること、日本人はここの設定が低いから儲からない」と教えてくれました。

最低年10%利益がでると7.2年で元本が二倍になります。このペースはアメリカや世界の投資サイズなのか~と感嘆し、今の投資方針にも反映されています。

この後海外不動産を売買した時もおかげさまで成功し、このアメリカ女性の投資家マインドを体感できて、ゲーム上で実践できてよかったと思います。

資産運用で時間を忘れるぐらい集中できたり没頭できたり面白く感じられる方は、成功のスタートラインに並ぶチャンスがあるのかな、と思います。

半日つきあってくれた女性と仲間に感謝


この話は本当にアメリカ人の粘りがあって成立したのですが、同時にゲームが終わっているのに時間を延長して終わるのをおしゃべりして待ってくれた不動産勉強仲間のありがたみが身に沁みました。
みんな、成功する投資家は余裕があって優しい。気前がいい。自己研鑽に時間とお金の投資を惜しまない。
私のゴールを拍手で称賛くださいました。この暖かさを私も投資家として引き継ぎたいと思っています。

以上、投資デザインを考えるうえで柱となった貴重な体験をシェアしました。机上の空論や本で学ぶと同時にリアルでないと見えてこない情熱や集中力を肌で感じることは人の成長を促すな~と思いました。

あなたの周りに参考となる投資家さんはいらっしゃいますか?
もしいらっしゃれば、ぜひ一度その投資にかける思いをライブで体感してみてくださいね。



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