本州縦断フットレースR7ステージ青森-新潟433kmその2（青森ー大館）
わたしの本州縦断フットレースR7は、2022年8月12日朝7時54分に、青森駅前をスタートでした。当初のプランは、ざっくり、大館、秋田、酒田の3箇所のネカフェ・快活クラブで仮眠し、最後は、村上市の瀬波温泉で休憩して、新潟まで行くというものでした。昼の暑い時期に寝て、夜に走ろうという戦略でした。
青森から大館までは81km。100kmマラソンを14時間で完走するペースならば、11時間半くらいで到達できる距離です。しかし、今は、その脚力がないことと、先は長いので、20kmを4時間、80kmを16時間で進むこととしました。時速5km、キロ12分のペースです。ちなみに、宗谷岬から襟裳岬まで555kmを7日間で縦断するトランスエゾは時速5.5kmを標準として走りますので、それよりは緩いペースになります。まあ、歩いたり走ったり、たまに寝たりというペースです。
朝8時前に駅前に行くと、弘前のカフェDoのマスターがお見送りにわざわざ来てくれました。同じ日に青森のランナー三谷さんがスタートする予定だったのですが、15分前にスタートしたとのこと。これは、永久に会えないと思いました（三谷さんは津軽ジャーニーラン266kmを4位完走。わたしは龍飛までであえなくリタイヤ）。でも、三谷さんとは、走行中にFBでつながって、情報交換させていただきました。また、一日前にスタートした、炭やの女将さんとも、連絡を取り合って走りました。同志が走っているっていうのは、やはり心強いです。
国道7号を基本ルートとしていますが、途中は、別のルートをたどっていきます。なので、全長433kmとなります。
大館までは、羽州街道を走るルートなのだと思います。
このところの大雨で河川が増水し、この日も雨予報となっていました。とくに、秋田県に入った後、災害級の雨になる可能性があるということでした。休みがここしかとれないし、気温が30℃を超えるよりはましかなと思って進みました。最初は、曇りで走りやすい天候でした。最初のチェックポイント県道13への分岐点23kmは12:08通過です。
若干コースを外れますが、今年の津軽ジャーニーランで到達できなかった黒石市のこみせ通りに立ち寄ってみました。アイスを食べながら、栄養補給とクールダウンをするのが定番です。ここでもアイスを食べます。
青森・秋田県境の矢立峠に近づくと雨が激しくなってきました。奥羽本線の津軽湯の沢駅辺りを通過したとき、サイレンが鳴り出しました。それとともに携帯からも緊急速報が入ります。避難指示です。しかし、避難所の碇ヶ関は、すでに1時間くらいまえに通過しています。山側を避けて、急いでその場を抜けることにしました。
ほどなく、青森県と秋田県の県境の矢立峠に到達しました。ここもチェックポイントです。61.8km、20:20通過でした。だいたい予定のペースでは来ています。下り基調の残り20kmを3時間40分で行ければ、0時に次のチェックポイントである大館市役所前につきます。ここで、大館のネカフェがコースから少し外れることもあり、コース沿いの大館のルートインに予約を入れて、今晩はホテルに泊まることとしました。
道中、Facebookで進行を報告していたのですが、それを見て、いろんな方が差し入れ・応援していただきました。矢立峠を越えるところは20kmくらいコンビニも自販機もないのですけれど、地元のN本さんが差し入れをしてくれました。感謝です。
矢立峠のトイレには、熊出没注意の表示がありました。真っ暗で他に走っている人などいません。車がたまに通る程度です。なかなかスリリングでした。N本さんの差し入れの後、大館に近づくにつれて、これまで体験したことのないほどの雨に見舞われました。誰かがホースで上から水をかけているような雨です。歩道どころか道路が全面冠水する箇所もありました。くるぶしの上まで水の中で、靴の防水対策はまったく意味がなかったです。トラックが通過するごとに、頭から水をかぶります。それに加えて雷が鳴りだしました。ホテルのチェックインが0時なので、進まざるをえません。まあ、ここで雷に打たれるような悪いことをしてきたつもりはないと思って、進みました。
なんとか市街地に降りてくることができました。最初のコンビニで、おなかを満たし（初日はすべてコンビニ食です）、ホテルにちょっと遅れると電話して、0時過ぎにチェックインしました。ホテルのコインランドリーで洗濯しなければならないので、寝たのは2時ころでした。（つづきます）
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか？