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人命が優先。「スタジオ貸し五輪」はやめるべき。

今年の東京五輪は中止せざるを得ないと思います。その理由を述べます。

1.人命が何よりも優先されるべき

東京五輪を開催することによって、失われる命があってはなりません。新型コロナウイルスのために医療資源が逼迫している中、「安全安心な東京五輪」を開催するためには、やはり、医療資源を五輪対応に割かなければならないでしょう。現状では、そのことによって、新型コロナウイルスあるいは医療サービスを受けられないことによるその他の疾病による死者が発生することが想定される状況です。このオリンピックにかけるアスリートの思いは痛いほどわかりますが、それよりも人命が優先です。

2.「スタジオ貸し」五輪は日本の経済社会のためにならない

IOCにとって大事なものは、テレビ放映権収入です。日本で無観客でもオリンピックを行いたいと考えるゆえんです。テレビスタジオがあれば、よいのです。しかし、そのようなオリンピックは、当初、われわれが期待したインバウンド需要も、海外の人との交流も、海外の人へのおもてなしも、なにもないオリンピックです。単なる「スタジオ貸し」五輪は日本の経済社会のためになりません。

3.2036年に再チャレンジすることを宣言して撤退すべき

今年、無理にオリンピックを開催してしまえば、次回の開催までにまた半世紀かかってしまうことでしょう。新型コロナウイルスのために安全に開催できないという理由で中止を宣言し、まだ、開催地の決まっていない2036年に再チャレンジしましょう。15年後であれば、今年のオリンピックのために作った施設はまだ使えます(選手村は別途建設する必要がありますけど)。15年後の東京五輪に期待して、次の夢を抱くこともできます。15年後のオリンピックなら、インバウンド需要も、国際交流も、おもてなしも可能です。

いかがでしょうか。

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