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【サステナダイアログ#7】サステナを支えてくれるひと

 こんにちは。Sustainable Weekの豊田真彩です。

 Sustainable Weekメンバーが毎回ゲストをお招きして、SDGsやこれからの社会について対話する企画「サステナダイアログ」。

 今回は、私と北元が、安原壮一さん(BKC地域連携課 課長/理工学部環境システム工学科卒業)をゲストにお招きし、お話を伺いました。

Sustainable Weekとの関わり

北元:いつもSustainable Weekの活動を応援してくださる安原さんですが、Sustainable Weekに関わるそもそものきっかけはなんだったのでしょうか?

安原:もともと私は管財課におり、管財課では地球環境委員会という組織が毎年開催しているシンポジウムでコンテストを実施していました。そのコンテストをエコアイディアコンテストからサステナブルアイデアコンテストに変えたのが2016年で、私にとっては管財課での最後の仕事でした。それに応募してくれたのが上田くんでそのときに彼が大賞を取って。最初の出会いはそれでしたね。そこから私はBKCの学生オフィスに異動になり、何か一緒にできないかなあと上田くんと話し合っていました。その話し合いを継続する中で、上田くんが渡邊さんと馬場くんと一緒に活動をしていきたいと提案してくれたので、まずは「まなこみゅ(立命館大学の成長支援型奨学金制度)」をとったほうがいいというアドバイスをして、団体としての活動がスタートしたんです。

北元:そうだったんですね!

安原:管財課にいたとき、立命館らしいサステナブルを追求する共同研修を仲間の職員と行っていて、いろんな場所を視察している中で、北海道大学が取り組んでいるサステナビリティウィークという大学主催のイベントを見学しました。SDGsについても取り上げていたし、彼ら3人もSDGsで何かイベントをしたいということだったので、そのイベントを参考にしてはどうか?と彼らに提案しました。どうせやるならキャッチーなコピーも考えたいと彼らが提案してくれたので、インパクトが必要と感じて、イベントを開催するとしたら何が日本初に当たるかを調べてみてもらったところ、学生が主催する体験型SDGsイベントはその当時なかったので、「学生主体のSDGs体験型イベント」になったんです。

北元:こういう話は初めて聞きました。

安原:これまで報告書の謝辞などをお願いされたこともあったんだけど全てお断りさせていただいてました。職員が前に出るのは違うと思っていたし、職員は裏方に徹するべきだと思っていました。単純にみんなの活動が嬉しかったというか。私はもともと理工学部の環境システム工学科を卒業していて、環境やサステナビリティにも興味があったし、後輩が学園のため、地球環境のため、自分たちのやりたいことをやるという活動を応援したい気持ちがありました。

北元:改めて以前は職員さんとのつながりが強かったのだと感じますね。去年は特にオンラインだったこともあり、ある意味で学園やキャンパスのルールというものがなくて。自分たちだけで完結してしまう部分も多かったです。
安原:そうだよね。あの頃は、Sustainable Weekの企画に参加する学生には、「私の膝が震えるような、ガクガクするくらいの企画を持ってきて!」って伝えてました。そしたら社会課題解決に資する取り組みとして、1000個近くのバルーンを飛ばすとか、クインススタジアムから気球を飛ばすといった、今まで学生たちが挑戦したことないような企画をたくさん提案してくれました(笑)そうするとバルーンを飛ばすためには、学内関連部署だけでなく、行政や企業の許可が必要になるのでここに協力してもらおうとかっていうふうに、必然的に関わる人が増えていくんですよね。コロナ禍でキャンパス内での活動が制限される中で、SWをどうやって継続するのか心配してましたが、SWがコロナ禍でも継続して成長している姿を見れたのは本当に嬉しかったです。

葛藤と挑戦

北元:ありがとうございます。コロナ禍でもイベントを成し遂げることができたことは良かったのですが、葛藤もありました。これまではキャンパスを会場にすることでキャンパスにいる学生にとって身近になっていました。しかしオンラインだと自然と関心の高い人だけが対象になっていって、わざわざオンラインの会場にアクセスしてくれる人にしか届かない。そういう反省点も含めてだんだんとキャンパスが使えるようになってきた今年はキャンパスで何かできないかと考えています。

安原:感染状況を見定めながらになりますが、チャレンジしたらいいと思うよ!サステナ始まった当時も「本当に自分たちがやりたいことであればチャレンジすべき!」とアドバイスし続けていたし、その想いは今も全く変わりません。SW1年目、2年目の時も社会課題にしっかり結び付けながら、気球を飛ばしたり、ブラックバスを唐揚げにして試食するような、周囲が関心を示すような企画をたくさん提案してくれましたね(笑)本当に自分が好きなことやチャレンジしたいことを、トライしてみることが学生生活をおくるうえでも、社会人になってからも大切なことだと思います。ただ、自分たちがやりたいとも大切ですが、SWである以上は社会課題の解決に結びつくような工夫はいつも心がけて欲しいと思います。今のサステナも、団体の想いやメンバー各自の気持ちに正直に向き合って、やりたいことにチャレンジしてほしいです。

北元:やりたいことをやれることと、それをみんなで挑戦できる環境がある、先輩方が気づいてくださったそういう土台があることはとても恵まれていると思います!これは後輩にも作っていきたいですよね。

豊田:そうだね!そういう環境にしていきたいね!
安原さんはどうやって学生のやりたいという思いを引き出していったんですか?

安原:チャレンジしてみなよ!と学生の皆さんに言ったからには、活動が実現できるように職員として、上司やグループのメンバーにイベントを理解してもらうための資料を作成したり、学内の会議体で必要性を説明したり、職員側で対応できることを周囲と相談しながら進めていました。職員は学生の学びと成長に寄与することが役割ですので、本気の想いには、こちらも本気でサポートしてあげるべきだと感じていました。こういった思いをずっと大切にしながら学生の皆さんと向き合ってきました。

豊田:ちなみに、去年まで大学院で観光MBAを修学されていたと伺いましたが、職員として働きながら研究するのは大変ではなかったですか!?そしてどうして観光というキーワードにたどり着いたんですか?

安原:これに挑戦しようと思えたのもサステナの活動が励みになったんです。君たちの新しいことにチャレンジする姿勢や、大学での勉強や研究だけでなく、課外活動にも頑張って取り組む姿勢を見ていたら、自分もまだまだ頑張って自分自身の能力やスキルを高めていかないといけないなと感じたんです。仕事、学業、家庭の両立はとても大変でしたが、周囲の教職員、家族、共に大学院で学んだ仲間たちがたくさんサポートしてくれました。そのお陰でなんとか両立できました。その方々への感謝の想いしかありません。君たちの活動をサポートしながら、自身も人生に挑戦しなければと奮い立たされたのは事実です。君たちから、私はたくさんの刺激をもらいました。
 観光というテーマにしたのは、BKCを観光雑誌の「るるぶ」に掲載されるような観光地にしたいと思ったからです。北海道大学やUBCなどはあらゆる観光雑誌等でも取り上げられており、地域住民だけでなく、多くの観光客が訪れるキャンパスです。管財課に在籍していた時から「BKCフロントゾーンの活性化」「賑わいの創出」というのがBKCの課題に挙げられており、その業務が管財課からBKC学生オフィスに異動した際に、与えられた私のミッションでした。なんとかそういったものを実現できないか手探りで考えていました。北海道大学、大阪大学、UBC、ジェームスマディソン大学、ハーバード大学といった大学だけでなく、東北楽天球団、枚方パークなどのエンターテイメント施設などの視察を繰り返し行う中で、観光とキャンパス経営というキーワードにたどり着きました。典型的な郊外型キャンパスであるBKCの有形・無形資産を活用して、地域住民が気軽にキャンパスに立ち寄るだけでなく、周辺地域から修学旅行や教育旅行、国際会議やシンポジウム等でキャンパスが利用されることで、キャンパスと地域の持続可能性を高めることに結びつくのでは?と考えるようになりました。そういった想いを実現するために知識を体系的に学びなおす必要があると感じて、大学院通学を決めました。昨年10月からはBKC地域連携課に配属されましたので、この学びや想いの実現に向けて、注力できる環境におります。学生・教職員の皆さんが教育・研究・課外活動に専念できる安心安全なキャンパス環境整備に注力するとともに、 BKCスポーツ健康コモンズで展開されている既存サービスの拡張、9月末にリニューアルオープンするCキューブでの新規サービス展開、小中学生向けのキャンパスツアー等で、地域住民の方やあらゆるステークホルダーの方々が、気軽に足を運んでもらえるようなキャンパスにしていきたいと考えてます。

北元:サステナも今年から規模を滋賀県に広げ、ツーリズムにも取り組んでいこうと思っています!

豊田:ぜひサステナと何かご一緒にできると嬉しいです!今後ともよろしくお願いします!

最後に

 最後までお読みいただきありがとうございました。今回はSW創立当初から関わってくださっている安原壮一さん(BKC地域連携課 課長/理工学部卒業)とお話しさせていただきました。

 SW同窓会のような雰囲気で普段は語ることのない裏話などオフレコのようなお話もいろいろとさせていただきました(笑)私も設立時のことは詳しく知らず、今回初めて聞いて驚くこともたくさんありました。そしてなによりずっとSWのファンで応援してくださることがとても嬉しいですし、5年目となるSWも新しいことにどんどんチャレンジしていきたいと思います!

 以上、サステナダイアログ#7でした!

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