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【SBH】サステナブル・ビジネス関連書籍

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一般社団法人サステナブル・ビジネス・ハブのメンバーが推薦するサステナブル・ビジョンを考える上での本の数々とそれについての書評です。
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記事一覧

『人間主義的経営』(ブルネロ・クチネリ、岩崎春夫(訳))

ブルネロ・クチネリの著書『人間主義的経営』の翻訳版。自然と調和し、人間が心地よく生きられ…

先進事例で学ぶ 地域経済論×中小企業論 (長山宗広著)

コロナ禍の影響で東京の人口転入転出が2020年5月に9年ぶりにマイナス、つまり転出超過となった…

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国宝消滅―イギリス人アナリストが警告する「文化」と「経済」の危機(デービッド・ア…

著者は、日本の建物文化財の修復などを手がける小西美術工藝社社長だが元はゴールドマン・サッ…

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共生経済が始まる 世界恐慌を生き抜く道(内橋 克人著)

この本が出版されたのは2009年。阪神淡路大震災とリーマンショックの影を残している時代、5年…

日本問答(田中優子、松岡正剛氏 共著)

著者は、法政大学初の女性総長で江戸文化研究の第一人者の田中優子氏と編集工学研究所所長の松…

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収奪文明から環流文明へ〜自然と人類が共生する文明をめざして〜(伊藤俊太郎・染谷臣…

『人間は自然なくしては生きられない。だが文明なくしても生きられない。私たちにはその二つが…

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大江戸リサイクル事情(著:石川英輔)

名前の通り、江戸時代における「リサイクル」の仕組みについての知恵がまとめられている。鎖国国家で他の国からの資源流入がほとんどなかった江戸時代において、全国では3300万人、江戸の町では当時世界最大の100万人の人口があった当時の日本。限られた資源を活用し尽くし、循環させていく仕組みは今の時代にこそ、学ぶところがたくさんある。 ポイントは「有機物」「太陽エネルギー」「循環の仕組み」だ。 植物を始めとした有機物主体でありとあらゆるものが作られているため、最後は肥料にすることがで

ドーナッツ経済学が世界を救う(ケイト・ラワース著)

成長拡大ではなく循環型持続的繁栄を目指した経済学を説いた書。ドーナッツ経済学はSDGsを達成…

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「2030年の世界地図帳 あたらしい経済とSDGs、未来への展望」(落合陽一著)

「カレーは飲み物」と言う研究者、大学教員、博士(学際情報学)、メディアアーティスト、実業…

デンマークのスマートシティ: データを活用した人間中心の都市づくり(中島健祐著)

持続可能な経済成長を実現しているデンマークのサスティナブルな都市デザイン、自転車都市、電…

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伊勢神宮のこころ、式年遷宮の意味(小堀邦夫著)

二十年に一度、千三百年続けられてきた伝統の式年遷宮。直近では平成25年(2013年)に遷御が行…

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「銃・病原菌・鉄」(ジャレド・ダイアモンド (著) , 倉骨 彰 (翻訳))

同じ起源を持ち世界中に散らばっていった人類が氷河期以降の人類の歴史13,000年の中で、どのよ…

エコロジカル・フットプリント

著者はエコロジカル・フットプリントを提唱し、グローバルでの標準化を勧めているマーティス・ワ…

新訳「弓と禅」  付・「武士道的な弓道」講演録 ビギナーズ 日本の思想

東北帝国大学に招かれ哲学を教えるべく来日し、1924年〜1929年まで講師を務めたドイツ人哲学者のオリゲン・ヘリゲル氏が、未知の日本文化の真髄を理解するため、弓術の大射道教を創始した阿波 研造氏を師として弓の修行をする過程で、無の心境を体得するまでの葛藤が綴られている。 禅の精神の理解や日本文化に対して西洋の価値観から捉えようとして師と議論しているうちは戸惑いの連続だったが、暗闇で師が的の真ん中に当て、さらに二の矢がその一本目の矢にあたっている様子を見てから修行に勤しみ、ドイ