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夏物語/川上未映子

続きが気になる!ストーリー性最高!とかとはまた違って、
けれど主人公と一緒に色んな感情になって、のめり込んでいた。

身近でないようで身近なお話。

子どもを産むってどういうことなんだろう。

望んで生まれてくる子なんていない。
って言っている登場人物がいて、たしかに。

その子が
生まれてきたくなかった、
いなくなりたい、
って思った時、親はどうするんだろう。

そう思うと、子どもを育ててみたいとか、自分の子どもに会ってみたいとか、独りよがりで傲慢にも感じてしまう。

だけど、勿論人生最高って人もいる訳だし、夫婦になって赤ちゃんが生まれてっていうのも素敵だなと思うし、
その夫婦だって望んで生まれてきた訳ではないし
そもそも既に生きている人に生まれてこなかった選択肢なんてないようなもので、、
どう考えたら良いのか分からなくなる。

結局自分の人生を肯定するのも否定するのも自分だけで、その感情も自分だけのもの。

だからやっぱり、もうなるようになるだけだし、存在はただ存在しているだけ。

そう思うのが一番しっくりくる気がする、最近。

だけど別に感情をなくすとか、無気力になるとかではなくて、
雑踏の中を歩く時は透明人間みたいになりたいし、
一方で人と対面している時は少しでも相手にふっと幸せになってほしい。

そんな気持ち。


考えなきゃいけないことが多すぎる、とも思うし、
考えることなんて何もない、とも思う。

なんとなくこの主人公もそんな気持ちだったのかなー?とか思った。

全然違うかな?(笑)

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