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「整える」 リレーコラム① - 小林やばこ

こんにちは、部長のやばこ(@yabaco)です。

先月から始めたSUSUSO文化放送部のリレーコラム。今月のテーマは「整える」ということで、僕は今サウナにてコラムを書いています。交互浴しながらぼんやり考えて、休憩処でカタカタカタ...サウナって最高ですね。

タイトルは「整う、は幸せを表す言葉になった」です。

皆様にとって、整う〜!な文章になっていますように。


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整うって、喜ぶ時に使うっけ?

この前、友達と話している時に「サウナよりやばこさんの方が整うわぁ」という嬉しい言葉をもらった。

「いやいや、全国のサウナーから怒られる!」と言って笑ったのと同時に、ふとその友達の言葉に引っかかった。僕もサウナに入っている時に「整う〜!」と心の中でよく叫ぶけど、整うって元々はテンションがアガる時に使う言葉だっけ、と。

サウナブームと共にさらっと生まれて、気づいたら当たり前に使っていたこの言葉。今ようやく引っかかった居所がわかったので書いてみようと思う。

「整う」は幸せを表す言葉になった

まずは言葉の整理からしてみたい。肩苦しくてごめんなさい。

「整う」は自動詞。整っている"状態"を指す。
「整える」は他動詞。何かを整える"行為"を指す。

今までの「整う」は"ready=スタート地点に立つ"に近かった。なので「整える」は"readyに持っていくための準備"の意味合いが強かったと思う。

つまり、「整う」という状態はプラスでもマイナスでもなく、ゼロ。整ってからが本番だった。準備できたから、さぁやろう!というように。

しかし、サウナで使う「整う」は全く違う。「整う〜!」というセリフには、"気持ちいい、キマる"という意味があって、それはもはや楽しい・嬉しい・悲しい、と同じ感情の言葉として使われている。

この場合の「整う」はready状態ではなく、確実に整うこと自体がゴールであって、"スッキリして心が満たされた状態"を意味している。もうちょっと言うと、"日々の疲れや苦しさからの解放感と心身が整う充足感"だと思う。そして、それらは幸福感を生むサウナによって「整う」は幸せを意味する言葉に進化した。

友人はサウナ好きなのでその感覚を持っていた。だから話を整理をしただけで、明確な解決策が出ていなくても、満足して喜んでくれたのだと思う。

「整う〜!」はサウナを飛び出して、新しい意味の市民権を獲得し始めたのだ。

「整う」には「整える」バディが必要

「整う」は幸福感を生む。そうすると、きっと「整える」側が今まで以上に面白いことになってきそうな予感がする。

サウナも、それってサウナなの?と聞き返したくなるくらい一目では判断できない横文字系サウナ(ロウリュ、ハンジュマクなど)がたくさんある。Twitterのプロフィールに「〇〇サウナ→△△水風呂派」とサウナプロフを書く人がいるくらいだ。(僕はまだサウナ初心者なので、だいたいなんのことだか分かっていない。)

「整える」のがモノである時には、サウナのように自分がソレとひたむきに見つめ合えば整う。でも「整える」のがヒトである時には、お互い人間同士だから、おいそれ簡単にはいかない。

例えば、前回のラジオSUSUSOでこんな質問があった。

仕事や職場の悩みを相談できる人はどんな人ですか?また、いたとしたら会社の内側にいますか?外側にいますか?

ゲストも含め、外側にいる!と即答できた人はいなかった。みな共通して話したのは、会社の悩みは会社の人に、フリーランスの悩みはフリーランスに、あくまで内側の人にしか相談していない。

自分だけかと思っていたので、これは面白かった。確かに家族に話してもよっぽど同業者じゃないと相談相手にはならないし、同業者でも親しくない人に真っ当なことを言われてもグッとこない。むしろちょっとイラっとする。

つまり、人間同士で「整う」「整える」の関係を作るには、中途半端な関係ではなく、打ち明けたことを当事者として理解してもらえるという100%に近い純度での信頼感が絶必なのだと思う。

「整える」ヒトが多すぎてもダメ。「整う」「整える」の二人三脚=バディのような関係が、気を使いすぎず、居心地のよさを保つ秘訣のような気がする。

思えば文化放送部もサチコさんと2人で始めたし、Wasei Salonというコミュニティでも2人でプロジェクトを進めるし、何かを始めるにあたって整理するには、2人という単位は丁度良いんだろう。


サウナに入りながら考えた「整える」。想像どおりに奥深くて面白い。みなさんにとっての「整える」はどんな存在ですか?

現場からは以上です。

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最後までお読みいただき、ありがとうございました!

つぎは、副部長のサチコさん!お楽しみに。


前回までのリレーコラムはこちらから↓


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