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KLMオランダ航空 「CEOからのメッセージ」 を読んで泣いた

昨日「旅どころではない」とnoteでつぶやいた。

今朝、メールをチェックすると、KLMオランダ航空からメールがあった(3月13日付け)。

タイトルは、「CEOからのメッセージ」だった。

私は、KLMオランダ航空のヘビーユーザーではない。ただ、今回各国が渡航制限をしている最中、メールをしてきたのは、このKLMがはじめてだ。「CEOからのメッセージ」というタイトルから、いつものDMと違う感じがして読んだ。

素晴らしい内容だった。

私は、33,000名のスタッフを背負う、トップが見せる覚悟というか、底力を感じた。

そのメールは、以下の文章からはじまる。

KLMには、頻繁にご利用いただいているお客様を快適に且つ安全に目的地までお連れする責任があります。(以下省略)。。。私たちに課せられた責任をこれまで以上に重要なものと当社は捉えています。したがいましてこの機会に、当社がどのようなステップを取り最高水準の安全性と衛生基準を満たしているか共有させていただきたいと思います。

そして、KLMが実際、機内で行っている安全面と衛生面の対策に関する、詳細な説明へ続く。まず、この説明からはじまる。

当社は、最高水準の清掃および消毒手順で、個人スペースにあるトレイテーブル、
シート、アームレスト、ヘッドレスト、シートベルトバックルなどの他、共同スペースにあるギャレー、カーペット、洗面所を出発前に徹底的に出発前に清掃および消毒しています。上空では、客室乗務員が機内を清潔に保つために常に懸命に掃除しております。

この説明の後に、万が一症状が見られる乗客がいた場合の対処、ケータリングサービスの衛生面などの説明が続く。そして。。。

KLMが講じている衛生処置が説明されたこの短いビデオをご覧ください。

「この短いビデオをご覧ください」は、You Tube(2分弱)へリンクされている。そして、下記のように続く。

フライトを予約されるかどうか躊躇されるお気持ちはよくわかります。
ただ、KLMは皆様と愛する方々の健康をお守りするためにあらゆる予防措置を講じていることをご理解いただき、安心していただければ幸いです。このような時ですからこそ、当社は事実および状況に基づき意思決定を行い、世界保健機関の専門家とオランダのVolksgezondheid en Milieu (RIVM) 国立研究所と緊密に連携し、一貫した行動を取って行きたいと思います。

この後「変更手数料なし」の説明が続くのだが、最後のメッセージを読んで泣けた。

創業100年のKLMは、今までも数多くの課題に直面し、その都度お客様のために業務に邁進し、乗り越え、会社の基盤を固めて参りました。この度も、客様優先にコミットし、この困難を乗り越えることができると確信しております。33,000名のKLMオランダ航空のスタッフはお客様が抱える懸念を認識しております。そして、その心配ごとを少しでも軽減できるよう尽力して参りたいと思います。KLMをお選びいただき誠にありがとうございます。

今後とも宜しくお願い致します。

ピーター・エルバース
KLMロイヤルダッチ航空 社長兼CEO

翻訳も素晴らしいと思うのだけれども、真摯な思いが伝わってくるメールを読んで、救われるような気持ちになったのは、私だけじゃないはずだ。

みんな、みんな、頑張っているし、乗り越えたいと思っている。

今、政界や業界の様々なトップ達を見ていると、個人の力量が見え隠れする。私は、今回、KLMを見直したし、今後機会があれば利用したいと思う。

トップのお手本だ。