Sushi Workのビジョン・ミッション
はじめに
このビジョン・ミッションはベータ版です。サービス発展や考えの変化により、適宜修正していく予定です。
初版: 2023/06/29
ビジョン: 粋であふれる世の中に
要約
自分の信念に基づいた行動をすることで、他人のためになり、結果的に粋だねと言われるような生き方ができる人がたくさんいる世の中にしたい
解説
「あの寿司屋の大将、粋だね」「大将の粋な計らい」など、寿司屋の大将を褒める言葉として「粋」があります。
- 粋な計らいの実話
では、どういう時に「粋」という言葉が使われるのでしょうか。
例えば、普段通っている中でエビをうまい、うまいと食べていたら、記念日で行った時に珍しい「うちわ海老」の刺身を出してくれた。
他には、シュワシュワしたガス感のある日本酒を飲みたいとお願いした時に、お店にはそういう日本酒がなかったが、普段は作らない日本酒とソーダを混ぜたカクテルを作ってくれた。
両方とも寿司屋ではないけど、居酒屋の大将がしてくれた粋な出来事の実話です。うちわ海老の刺身はそれ以来食べる機会がないですが、あれはめちゃうまでした!
- 粋の条件
この経験から粋な要素を分解してみましょう。
通常の範囲外の行動であること
確かな技術の裏付けがあること(例: 美味しいうちわ海老を選べる、うちわ海老を美味しく捌ける、美味しそうに盛り付けできる)
誰かのために行われる行動であること
行動を受けた本人がとても喜ぶこと
- 粋は結果であり、目標にはならない
では、これらの粋の条件を満たすように行動していけばいいのでしょうか。
ここで、立ち止まって考えてみると、大将は粋なことをしようと思ってそれをしたわけではない、ということです。
大将には大将なりの信念があり、それに基づいて行動しただけのはずです。「お客さんの期待以上のサービスを提供する」とか、「美味しい日本酒をお客さんに提供することで、日本酒の美味しさを伝え、日本酒業界を盛り上げたい」といったことです。
信念に基づき、行動したことが、あくまでも結果的にお客さんから粋だと捉えられたのです。
粋という言葉はイケメンと一緒で、他人からの評価が合って初めて成り立つ言葉です。自分で自分のことをイケメンと言うことができないように、自分で自分のことを粋ということができません。
そのため粋とはそれ自体を目標とするものではなく、結果的に他人からの評価として得られるかもしれないものです。
このように粋自体は目指す目標ではないものの、その前段である
(自分の信念に基づいた)通常の範囲外の行動
確かな技術の裏付け
誰かのための行動であること
の3つは日頃から意識できそうです。
- Sushi Workにできること
Sushi Workがそういうことを後押しできるようにしていくつもりですが、与える影響は微々たるものだと思っています。
でも、それでいいと思っています。
例えば、これを飲めば粋になれますよ(幸福になれますよでもいい)という薬があったとして、それを飲みたいですか?それと同じでこのサービスを使えば、粋になれますよ、幸福になれますよと言われて、言われた通りに行動して目的を達成しても何も面白くない。
達成された結果と同じくらいか、それ以上に、それを達成するプロセスにも価値があると思います。
今後、AIが発展していき、定型のサービスが増える中、通常の範囲外の行動を取れるということの価値が大きくなっていくことが予想されます。いつもと違ったことを起こしてくれる粋な人が増えた方が世の中が楽しくなりそうですよね。
そして、Sushi Workをそういう人が集まるサービスにしていきたいと考えています。
ミッション: 在宅作業者のリズムと目的を整える
要約
自宅で作業している方のためのサービス
崩れがちな作業のリズム(開始時間、作業の時間配分、休憩、終了時間など)を整える
上昇(何か他の目的のための行動)と充足(それ自体が目的の行動)に対する時間配分を整える
在宅作業者のためのサービス
Sushi Workは、自宅で作業している方のために存在します。
リズムを整える
自宅作業は何かと誘惑が多いです。その中で自分を律しながら、良いリズムの中で作業を進めることを支援します。
1日のリズムがメインですが、1週間、1ヶ月、1年のリズムも支援の対象にしていきたいです。
「整える」という言葉を選んだのは、人によって適切なリズムは異なり、その人にあった作業リズムがあるからです。
早く作業開始することを推奨しないし、作業量を増やすことも推奨しません。ご自分に合ったリズムで使っていただけるサービスにしていきます。
目的を整える
仕事で稼ぐことばかりにシャカリキになる
自分のやりたいことだけやっていて、全然食べていけない
両極端の例を2つ挙げましたが、どちらもあまり幸せな状態ではなさそうです。2つを程よいバランスにするのが、幸せへの近道になりそうです。
先ほどの例の行動を抽象化すると、このようになります。
上昇: 何か他の目的のための行動
充足: それ自体が目的の行動
1の例の場合、仕事の目的はお金を稼ぐことであり、稼ぐお金は増えれば増えるほど良いとされます。報酬増額、スキルアップなど何らかの上昇が目的となるので、上昇とします。
2の例の場合、絵を描くでも、プログラミングでも何でもいいのですが、自分がやりたいからやる行動です。スキルアップのためでもなく、将来役に立つからでもなく、ただ単にやりたいからやってるので、とても充足感があります。
上昇ばかりに重きを置いていると、ある時、はたと自分の人生これでいいんだっけ?と思う確率が高まりそうですし、充足に重きを置き過ぎると、生活が成り立ちにくくなります。
上昇と充足をうまくバランスさせることが必要です。このバランスの比率は人によって異なるでしょうし、今何歳かによっても異なるはずです。そのため、こちらも「整える」というキーワードが登場します。
私はまだ若くてお金が必要だから、上昇比率高めにしよう。
私はもう上昇に疲れてきたから、これからは充足比率を高めにしよう。
このように自分の今の状況に合わせてバランスを取っていくことが重要です。
また、充足の行動が、ビジョンで挙げた粋な行動につながりやすい気がしています。
充足の行動の方が、各人の信念に基づいた行動になりやすく、ユニークさが出る
充足の行動の方が、ほっといてもやるので、確かな技術が身につきやすい
せっかくの技術を自分のためだけに使うのはもったいないので、他の人の役に立つのであれば、ぜひ活かしたいと思うのが人情
ともすると、上昇の行動に偏りがちな現代人の上昇と充足のバランスを、ご自分に合った良いバランスに戻してあげることもSushi Workのミッションの一つです。
※こちらの議論はアリストテレスの哲学に影響を受けています。しかし、まだまだ勉強不足のため、今後も少しづつ理解を深めていく予定です。
Sushi Workをご利用いただくことが開発の励みになります。ぜひ一度利用してみてください!